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バチカンの聖と俗―日本大使の一四〇〇日
 
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バチカンの聖と俗―日本大使の一四〇〇日 [単行本]

上野 景文
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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バチカンの聖と俗―日本大使の一四〇〇日 + 現代日本文明論―神を呑み込んだカミガミの物語(はなし) (RBA新書)
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商品の説明

内容紹介

「聖」なる国家の「俗」への挑戦 前駐バチカン大使が語るカトリック総本山の体験的文明・文化論 宗教機関であると同時に独立国であり、卓越した外交プレーヤーでもある。 そんなバチカンの本質に、前バチカン大使が鋭く切り込んだ1冊。

著者について

上野景文 うえの・かげふみ 1948年東京生まれ。1970年東京大学教養学部を卒業後、外務省入省。1973年英ケンブリッジ大学経済学部卒業、のちに修士課程修了。国際交流基金総務部長、スペイン公使、メルボルン総領事、駐グアテマラ大使、国際研修協力機構(JITCO)常務理事を経て、2006年10月より2010年9月まで、駐バチカン大使、2011年4月より杏林大学外国語学部客員教授。著書に『現代日本文明論 神を呑み込んだカミガミの物語』(第三企画)ほか。論文、エッセイ多数。

登録情報

  • 単行本: 243ページ
  • 出版社: かまくら春秋社 (2011/8/1)
  • ISBN-10: 4774005282
  • ISBN-13: 978-4774005287
  • 発売日: 2011/8/1
  • 商品の寸法: 19.5 x 13.7 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 321,618位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日本経済新聞の書評欄(2011/9/25)は、本書が派遣大使にありがちなバチカン側に立って書いていて、プロテスタントを「原理主義」と決めつけ、カトリックに対し批判的視点がないとネガティブな視点でまとめていた。この手の本の書評子には隠れ〇〇が素性を隠して書く場合があって、その書評もその類のように思える節がある。
 その立場からするなら、本書の書き出し部分は相当に刺激的であり、均衡を逸していると感じられても不思議はないであろう。かく言う私も「ちょっとはしゃぎすぎでは」との印象を持ったことは事実である。
 しかし、後半まで丹念に読んでいくなら、筆者がバチカンの多元的思考と異文化との交渉力を高く評価しようとしていることが分かってくるし、なにより本書を通じて、普段日本人が視野から落としている地球規模での諸問題へバチカンなりカトリック教会なりが、使命観(プロテスタント的なそれではない)をもって日々立ち向かっている姿を知る事ができて、私のような素人には大変勉強になった。
 最後まで読めば、島国育ちの日本人にはともすると苦手な多原理重層同時存在のグローバル・イシューへの、幾つかの提言(と本音)を絶妙な間合いで知ることができるいい本である。
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日本の外交官が書かれた著書の場合は、売国奴的な著作(一例
として河崎一郎:素顔の日本)や一方的な赴任国の礼賛本である
印象があるが、本書は良い意味でその先入観を覆してくれる。

 端的に言えば、下のように派生してきた宗教がモザイクの様
に絡み合っている世界の宗教状況が、一神教的なものと多神教的
なものを重層的に含むカソリック(バチカン)から見ると非常に
理解し易いものになる。バチカンが多神教的なものを含む一神教
であるが故に他の一神教や多神教の国々の対話が可能であるとの
著者の主張は説得力がある。
  ○ユダヤ教
     →キリスト教
        →カソリック
           →プロテスタント
               →脱キリスト教文明 
      →イスラム教
  ○神道
   仏教
   ヒンズー

 超保守的な印象しかなかったバチカンに対しての考えが変わる
と共に、外交下手と言われる日本の国益を守るためにも、著者の
以下の提言は重く受け止める必要が有る。 

 '1.バチカンに保守主義の真髄を見る
 '2.法王の「権威」を活用したら良い
 '3.日本的体質に近い「バチカン・カトリック協会」
   とは仲良くなって良い
 '4.「日本人の宗教観」をローマから発信することの妙
 '5.カトリック教会から学ぶべき二つの徳目
 '6.外交は宗教事情を踏まえて進めるべきだ      
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