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バタス――刑務所の掟
 
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バタス――刑務所の掟 [単行本]

藤野 眞功
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

大型新人が放つ史上最強の悪漢ノンフィクション! 

 官僚の長男として生まれ、旅行代理店のトップセールスマンとなった日本人が、フィリピンで突然逮捕される。
拷問、そして死刑判決----そして待っていたのは、2万人が収容されるフィリピン最大の刑務所での、地獄の日常だった。

内容(「BOOK」データベースより)

官僚の長男として生まれ、旅行代理店のトップセールスマンとなった日本人が、フィリピンで突然逮捕される。拷問、そして死刑判決―そこで待っていたのは、2万人が収容されるフィリピン最大の刑務所での、地獄の日常だった。

登録情報

  • 単行本: 258ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/4/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062161583
  • ISBN-13: 978-4062161589
  • 発売日: 2010/4/29
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 183,573位 (本のベストセラーを見る)
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18 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dendai
形式:単行本
主人公の悪さや痛さが本文から伝わらない。長いあとがきでほんの少し実感。水道橋博士も福田和也も褒め過ぎ。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TaroTaro トップ500レビュアー
形式:単行本
このような普通の人にはできない体験をした人物を扱ったノンフィクションが「読物」としておもしろいのは、ある程度は当たり前のことだと思う。それが、アンダーグランドの世界であればなおさらそうだ。この作品も「実話読物」としては非常におもしろい。

しかし、これをノンフィクションと捉えた場合、大きな不満が残った。不満は二点。

一点目は、主人公の大沢氏のインタビューに頼りきった構成だ。周辺取材が難しい題材であるのはわかるし、大沢氏の発言の裏を取るのが困難であることもわかるのだが、著者がその困難を克服する努力をした形跡はない。というか、そのチャンスを放棄しているかのようだ。

著者が大沢氏の発言に真実性を求める拠り所は、著者と大沢氏と一緒に彼が収監されていたフィリピンのモンテンルパ刑務所を訪れた際の、大沢氏に対する刑務官やプリズン・ギャング達の態度だと思われる。筆者もそこにある程度の真実性を感じる。

このフィリピン訪問の際、著者は刑務所内で大沢氏の庇護者となったプリズン・ギャングの大幹部と面会するのだが、大袈裟に書けば、著者はこの重要人物に挨拶をするために面会したのかというくらい、彼から何も聞きだそうとしていない。

好意的に捉えれば、このフィリピン訪問は、取材ではなく大沢氏のためのものだったのかもしれないが、悪意的に捉えれば、著者は、刑務所の雰囲気、そして大幹部の醸し出す雰囲気に呑みこまれただけとも思える。

二点目は、この作品には「事実(あるいは結果)」は書かれていても、多くの場面で「何故」の部分が書かれていないことだ。それも、重要な事柄について書かれていない。中でも、筆者が最も不満に感じたのは、大沢氏が多くの権力者の庇護を受け最終的にはコマンダーに指名された理由だ。

それまでに書かれたことから推測できないわけではないが、文中ではこの理由がまったく触れられていない。

あとがきを読むと、著者は、大沢氏が刑務所内で多くの権力者から庇護を受けることができた理由のひとつに「カマを掘る(掘られる)」という行為があったのではという疑問を持っていたようであり、大沢氏に対し何回か(婉曲)にそれを尋ねたようであるが、大沢氏に答えを上手くはぐらかされている。

題材としては強烈であり、いくらでも魅力的なノンフィクションとして書き上げることは可能だったはずだが、著者自らの意志でそれを放棄し、単なる「読み物」で終わってしまった感がある。

福田和也氏がこの作品を絶賛するかのような文章を書いているが、福田氏の文章は「文芸の未来は、ここからはじまる」で締められている。筆者の深読み過ぎなのかもしれないが、福田氏はこの作品をノンフィクションとして認めていないのだと思う。

ただ、インパクトはあったので☆×3
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13 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
駄作…… 2010/9/1
By Lecteur
形式:単行本
まがまがしい装丁と惹句。大出版社といえども、編集者の目がかすんでいるとこういう本ができるという見本のような駄本。いったいこれをノンフィクションと呼ぶのだろうか ? 取材が手薄だから、時代背景、現地事情、人間関係、あるいは現地の気候風土にいたるまで、優れたノンフィクションが備えているべき要件(そうしたものがノンフィクション独特の濃密な世界をかもし出すのだが)のいずれも満たされていない。へたくそなピカレスク小説(フィクション)ないしは週刊誌の安手の現地ルポでも読まされている感じだ。それにしても、文章がお粗末すぎる。こんなものを激賞するようでは、福田和也も焼きがまわったとしか言いようがない(本当に読んだのか ? と聞きたくなる)。対象の面白さに著者も編集者も幻惑され、引きずられ、テレビの特番ならともかく、本としてはお粗末のかぎり。出版社や評論家を無条件に信じてはなりませんぞ。
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