本書はバスによる公共交通の再生をめざしたものです。
本書ではバスによる幹線輸送、福祉政策、情報技術の応用、環境政策・都市政策における位置付け、バス停のあり方など、バスに関するトピックが網羅されています。路面電車に近いバスや多様なバス専用道路、経路が柔軟に変更できる路線編成など、国内外の多種多様なバスの有り様が提示され、従来のバス観が固定的で極めて貧困だったことが分かります。また、利用者が集るバス停の現状での貧困と将来の重要性が提示されており、これがバス復権への足がかりになるのではないかと思いました。
また、利用者、行政、事業者のそれぞれの立場から、現状や問題点、そして打開策が検討され、記述されていることも特徴です。バスによるまちづくりが総合的に考えられている本だと言えます。公共交通の再生を考えている人、もしくは担っている人におすすめの本です。