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バクチと自治体 (集英社新書 495H)
 
 

バクチと自治体 (集英社新書 495H) [新書]

三好 円
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

公営ギャンブルとは何か?
「地方財政の救世主」は、平成不況下で「税金で救済される赤字事業」に……
“賭けない人”も、無縁ではない! 地方競馬、競輪、競艇、オートレースを総称して「公営ギャンブル」と呼ぶ。それらは、敗戦後の地方財政復興の財源として編み出された大発明だった。自治体自らが胴元となる公営ギャンブルは庶民の娯楽として定着し、多額の収益をもたらした。だが高度成長以降、社会からの「逆風」にさらされ、さらにバブル崩壊後の急速な売上減によって、「現在では、税金によって救済されるという逆の立場に変わってしまった」。公営ギャンブルという視点から戦後日本社会の活力と矛盾を描き出す、ユニークな社会史。

内容(「BOOK」データベースより)

地方競馬、競輪、競艇、オートレースを総称して「公営ギャンブル」と呼ぶ。それらは、敗戦後の地方財政復興の財源として編み出された大発明だった。自治体自らが“胴元”となる公営ギャンブルは庶民の娯楽として定着し、多額の収益をもたらした。だが高度成長以降、社会からの「逆風」にさらされ、さらにバブル崩壊後の急速な売上減によって、「現在では、税金によって救済されるという逆の立場に変わってしまった」。公営ギャンブルという視点から戦後日本社会の活力と矛盾を描き出す、ユニークな社会史。

登録情報

  • 新書: 205ページ
  • 出版社: 集英社 (2009/5/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087204952
  • ISBN-13: 978-4087204957
  • 発売日: 2009/5/15
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 公営ギャンブルから見た戦後史―, 2009/6/30
レビュー対象商品: バクチと自治体 (集英社新書 495H) (新書)
本書は、フリーランスのライターとして活動し

多くの企業の社史等を手がけてきた著者が

公営競技(公営ギャンブル)の歴史と現状を紹介する著作です。

GHQの意に反して成立させた競馬法

MPまで出動した鳴尾事件

美濃部都政下での都営ギャンブル廃止と強硬な反発

国民的人気を得たハイセーコーの登場

―といった戦後すぐの黎明期から

現在にいたるまでの主要な出来事をコンパクトに紹介。

そのうえで、

「開催すること自体がギャンブル」と評される地方の赤字経営や、

相次ぐ事業撤退とその度に沸き起こる補償問題など

今日の公営ギャンブルが抱えている問題を概観します。

筆者は公営ギャンブルについて好意的な立場ですが

無批判に持ち上げことはなく、

また持論の民営化も、私見と断った上で述べているので

著者と異なる見解をとる方も読みにくさを感じないはずです。

個人的に印象深かったのは

未刊行の『東京都営競争事業の沿革』に基づく大井競馬場や江戸川競艇の様子。

公営ギャンブルやそれを囲む当時の世情も垣間見れ、

とても興味深かく感じました。

公営ギャンブルが廃れる一方、

公営カジノ設置が提唱される今日―

競馬等に興味がある方はもちろん、

ある時代の社会史として、多くの方に読んでいただきたい著作です。
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5つ星のうち 4.0 がっちりした公営ギャンブル史研究, 2009/6/9
By 
革命人士 - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: バクチと自治体 (集英社新書 495H) (新書)
凋落著しい自治体主催の公営ギャンブルについて、歴史がメーンだが、最初と最後は地方3競技の現状も書かれている。3競オートすべてを見渡し、かつ戦後史を振り返るので、駆け足過ぎる感はあるけど、新書にはもったいないくらいのがっちりした公営競技研究。かつ、公営ギャンブルの本を書くほどに詳しい人は大抵、愛着を持つ人が多いので、感傷的な存続論をぶつ(悪くはないが)人が多いが、著者の議論展開は公営ギャンブル文化の良さを語りつつも中立的なのもいい。かつてはドル箱だったかもしれないが、今はやればやるほど赤字が膨らむ公営ギャンブルに著者は「財政支援のための事業なんだから、赤字じゃ本末転倒。単年度赤字なら撤退しかない」とあっさり。だが、著者も言うように、売り上げ回復を期待してぎりぎりまで粘って、却って赤字が膨らみ、廃止に追い込まれた自治体も少なくない。

著者は、自治体という小さい経営母体では、(特に競馬は、中央と軒並み赤字の地方が並立している意味は全くないという)の存続は難しい、民営化しかない、と著者は主張する。ファンの高齢化が進む一方の公営競技。あの昭和漂うレトロな空間は、心地よいけどずっとは続くものではないんだろうなあ。

議論は読み応えがあったし、公営ギャンブルに支えられているのに、「ギャンブル=悪」のイメージとの板挟みに葛藤し続けた戦後自治体の様子、特に都内の公営ギャンブルの隆盛ぶりもしっかり書き出されて面白かった。
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5つ星のうち 5.0 消えゆく「昭和の風景」, 2009/6/8
By 
馬場伸一 (福岡県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: バクチと自治体 (集英社新書 495H) (新書)
競輪、地方競馬、競艇、オート。
近年は施設改良が目覚しく進んだとはいえ、これら「公営競技」場には、なぜか「懐かしい」匂いが感じられてしまう。

それは、本書で指摘されているように、その場に「集う」人たちが昭和の時代から大きく変わってはいないためだと思われる。公営ギャンブルは、それを支えるファンとともに高齢化し、今や存続の危機にある。戦後の一時期、一世を風靡した公営ギャンブルの歴史を本書は簡潔にまとめてくれている。「昭和という時代」の貴重な記録である。
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