「バキ」ワールドの中で強烈な異彩を放つ「最強の喧嘩師・花山薫」に焦点を当てた外伝・第2巻です。
第1巻はあくまで原作の延長で、花山薫のバトルな日常の描写がほとんどでしたが、今巻からは、少しずつ花山薫のバトル以外での人物像が浮き彫りにされていきます。
行住臥座戦いに明け暮れる姿は原作のままですが、意外な趣味が描かれたり、原作では未だに語られることのない人物が登場したりと、徐々に物語が深く掘り下げられてきています。また、久々の"笑顔"も拝めますので、花山の「意外な一面」に興味のある方は非常に楽しめるでしょう。また、「意外な一面」と言っても彼の魅力を損なうような描写はなく、徹頭徹尾「花山」は「花山」として描かれていますので「期待を裏切られた」という印象もないと思います。
また、バトルシーンでは、「バキ」ワールドのお約束とも言える異種格闘戦が展開されます。夜叉猿、ホッキョクグマ、アナコンダ、ライオン、アフリカゾウ、100kgのカマキリ等にもひけを取らない"対戦相手"との戦いは、そのバトルフィールドの特殊性からも花山の人外の戦闘力を充分に表現したものと言えるでしょう。
ここまでは散発のバトルシーンを描くことに重きをおいていたオムニバス的な「外伝」でしたが、今巻のラストで"ボスキャラ"に相当すると思われるキャラが登場し、いよいよ物語として展開していく様子です。どのように"花山薫の物語"が表現されるのか、ここが作者の腕の見せ所といった印象ですね。ここまでは"花山薫"の魅力をしっかり描写してきているだけに、期待して今後の展開を待ちたいと思います。