登録情報
|
『ギーター』は、インド、否、世界最大の叙事詩『マハーバーラタ』に入っている哲学的文書で、あらましとしては、戦場に赴く勇士アルジュナの逡巡に対して、インド神話の大神のひとつヴィシュヌの化身クリシュナが、神への絶対的帰依、自分が属する階級の義務を果たすことの重要性を説くという流れになっている。
『ギーター』は、実はインドは言うに及ばず世界的に見ても『般若心経』よりも広範な読者を持ち、さまざまな宗派をもつインド哲学、ヒンドゥー教共通の聖典になっており、中世期のシャンカラ、現代のガンディー、そして近代にはドイツの思想界に大きな影響を与えたことは有名である。にもかかわらず仏教文化圏日本では、あまり『ギーター』の名前は聞かれない。ところが上村氏は、『ギーター』の精神、ヒンドゥー教の精髄は、日本に伝えられ、日本人は「隠れヒンドゥー教徒」だとまで断言している。どうしてこんな発言をしているかは、実際に本書を紐解き、確かめて頂きたい。
|
|
|