漫画家清野とおる先生の初エッセイ「バカ男子」です。
著者が昔から書いていたブログで話題だったものを編集し、相変わらず笑える内容のエッセイとなっています。挿絵も当然、清野先生本人が書いてます。少学生〜高校生までの一つ一つのエピソードに、思春期でヒマとエネルギーを持てあましていた男子学生ならではの恥ずかしくてバカな話が盛り沢山です。
バカというよりも、どうしてこういったことにエネルギーを消尽させたのか。男子は男子でも、常軌から外れた男子ならではの「呪術的」なまでの熱狂が描き出されています。バカ男子ならではの「呪われた部分」として隠されていた過去の出来事が、恥はかきすてといわんばかりに、克明に描き出されています。
小学生の頃、野グソした話から始まり、中学同級生らとヨーグルト教をつくり、男子便所の清掃具入れに、給食の余りのヨーグルトをまつる話やら、神社に毎日現れた全裸の変態おじさんの話やら、どれもひどい実話が目白押しでした。
こんな実体験してるから、この著者は教育委員会から何度も発禁をくらう、漫画を書くんだなあ、と思いました。
そう言えば、ヤングジャンプから出ていた単行本四冊は今も全て絶版だったので、「青春ヒヒヒ」や「ハラハラドキドキ」とか、去年、大阪市内の古本屋20軒以上まわり続け、全部買いました。
読んでいて、あまりの面白さに、とてもおかしくなりました(私の頭の方が)。
ブログで公開していた地獄の幼稚園生活、高校通学時に轢死体を見た話は過激過ぎて、今回、載らなかったみたいです。そこら辺が遺憾なので、満足度の星は4にしておきました。著者の発狂ぶりを知りたい人は、ブログまたは短変集「ガードレールと少女」を読んで下さい。後者の漫画を読めば、何故、発禁を食らうか分かると思います。すごいセンスです。すごい不謹慎です。
清野とおる先生の作品、もっとはやって欲しいなあ。