◎ 目 次
はじめに
第 一 章 させていただきたがる人々
第 二 章 現代敬語考 ----尊敬表現を中心に
第 三 章 現代謙譲語考
第 四 章 敬語使用と想像力
第 五 章 変わるコミュニケーション
おわりに
◎ プロフィール
野口恵子(のぐちけいこ)
1952年愛知県生まれ。日本語・フランス語教師。
青山学院大学文学部フランス文学科卒業後、パリ第八大学に留学。
フランス語通訳案内業として働いた後、1990年より大学非常勤講師。
仕事をしながら放送大学卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。
現在、文教大学、東京富士大学、東京農工大学、国立看護大学校で教えている。
著書に『かなり気がかりな日本語』(集英社新書)がある。
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「させていただく」について述べさせていただいた一冊,
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レビュー対象商品: バカ丁寧化する日本語 (光文社新書) (新書)
「・・・させていただく」に代表される「丁寧化」する日本語の敬語やコミュニケーションのあり方について考えた一冊。こういうと、堅苦しい「日本語の乱れ」について憂うる説教臭い本と思われるかもしれない。しかし本書は、言葉の変化には柔軟な態度であり、言葉やコミュニケーションに正解はないと述べている。
しかし今の「敬語」は本当に相手を敬い、コミュニケーションを円滑にするものなのかという疑問を提示し、多くの事例と誠実な考察で、読ませる一冊に仕上がっている。 特に何でもかんでも「させていただく」をつければいい、という風潮に疑問を呈している点には大いに共感・賛同できる。 他にも「さ入れ言葉」など、尊敬表現、謙譲語、その背景となる想像力、コミュニケーションの変容について論じあげ、本当に望ましい言葉やコミュニケーションにについて考える。明解な答えや指針があるわけではないが、「悩んで」「成長し」、言葉とコミュニケーションの「面白さと落とし穴」が見えてくる、というのが本書の趣旨である。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生きる敬語を学びたい人に,
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レビュー対象商品: バカ丁寧化する日本語 (光文社新書) (新書)
私は、滑舌が良くないので「させていただく」と発音するのが苦手。「させて」の部分が鬼門で、電話など緊張しがちな場面では「させせ・・・」と墓穴を掘る。とはいえ、「お送りさせていただきます」などと、つい使ってしまうから困る。
一方で、大阪弁の「さしてもらう」は、はっきり発音できて楽。でも、「させていただく」とはちょっとニュアンスが違うように思うし、「送らしてもらいます」とは言うが、「お送りさしてもらいます」とは言わない。 この本では「させていただく」のみならず、二重、三重になりがちな表現を取りあげて、どこがおかしいかを論じている。 特に、以下のような使い方に疑問を抱かない人は、読んでみる価値がある。 ・お電話させていただきます。 ・一度ご相談してみてはいかがでしょうか。 ・この電車にはご乗車できませんので、ご注意ください。 ・ご参列の御方様からご焼香を賜りたく存じます。 ・お願いを申し上げたいというふうに思います。 その他、名詞なら何にでも付く「さま」、「さん」、接客業でよく聴く「〜のほう」など、言われてみれば気づく滑稽な日本語を鋭く指摘されている。 それにしても奥ゆかしい。態度を含め、饒舌な敬語を使う人には気品が漂う。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
敬語は相手に対する気遣いの表現手段の一つ,
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レビュー対象商品: バカ丁寧化する日本語 (光文社新書) (新書)
中学生が同級生宅に電話をする時、携帯電話のない時代には、電話口に出たご両親などに敬語を使うといった「経験」を積む機会があったといいます。そのような機会の減少が過剰な敬語が増える原因となっていると指摘すると同時に、言葉だけでなく一寸した笑顔や視線も敬語本来の持つ相手に対する気遣いを表現するには大切であるとしています。
周囲のことを感じとる想像力がなくては敬語を適切に使用することは困難として、敬語だけでなくマナーに言及しています。 やたらとある「こういった表現は間違い」と羅列するだけの本ではなく、皆が使うのであれば容認しようという姿勢も見られます。これは日本人だけでなく、外国人にも日本語を教えている著者ならではの考え方でしょう。
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