飯塚氏のまんが技法書のファンなので購入いたしました。
新條&飯塚コンビは00年発行の技法書「めざせ!!まんがの星」内で
丁寧で分かりやすい説明をしていたので、今作もそういった傾向かと
タイトルからも予想していたのですが、全く違いました。
「まんがの星」では一人でコツコツやるような単純な技法と
その練習方法について扱っています。
一方こちらでは新條先生がまんが家を目指し、
成功するまでの経験談メイン、
藤子A先生の『まんが道』のようなスタイルです。
新條先生が家族・アシ先の先生・付き合っていた男・編集等
周囲の人々から何を吸収して成長していったかのドラマに熱いものがあります。
特に出色な所は、商業誌デビューが目標では無く、
なんと大ヒット作家になるまでを追っているところです。目標が高い。
全体のボリュームで、1/3まででアシスタント、2/3の段階でデビュー、
残りがヒット作家になるまで…となっており非常に現実的な話が多いです。
例えば貧乏、同期の妬み、アンケート、キャバクラ勤めも漫画と同列に語られ、
日常生活を全て漫画に活かすしたたかさが新條先生の強みと感じました。
しかしテクニック面の説明を期待する人には不向きと言えます。
飯塚氏のオーソドックスな技法説明は「古くさいマンガ指導」として
ツッコミ・補足のみ、全体の十分の一もありません。
(そういった説明は飯塚先生の
「
まんが家になろう! (ワンダーランドスタディブックス)」
に詳しいです。
今読んでも充分に為になる良著作なので、是非一読下さい)