「マトリックス」を撮る前に、ワチャウスキー監督はこんな素晴らしいサスペンス映画を撮っていました。
限られた登場人物、舞台はアパート、と設定は限られていて、まるで舞台劇のようですが、
完璧な脚本と当時はタランティーノと比較されたりもした見事なカメラワークで全く飽きさせません。
ジャケットにもあるように、ドル札を洗濯バサミで吊るしたり、ピストルの銃口からズームしたり・・・
限られた環境下でも、撮り方次第で全く飽きさせません。
公開当時、なぜか話題に上ることもなく、竹中直人氏がある映画雑誌で絶賛しているのを読んで、
「そうだよ!俺もそう思った!こういう映画をきちんと観てる人がいるんだ!」
と一人で興奮したのを覚えています。
極端に言えば主要なキャラクターは3人。
その3人の攻防戦。
ジーナ・ガーションはセクシーながらも知恵とたくましさを、
ジェニファー・ティリーも妖艶さと機転をきかせ、
ジョー・パントリアーノはもともとキーの高い声なので、神経質なチンピラ役が見事にマッチしています。
結果は見てのお楽しみ。
とにかく、この映画がなぜか話題に上らずに埋もれているのが残念です。
個人的には、この映画こそ「埋もれた傑作サスペンス」と呼びたいと思います。
(本当は「埋もれた」と言う言葉も消したいくらい)
だから、この後の「マトリックス」を見たときはびっくりしましたね。
「バウンド」の監督がまた凄いモノ作ったもんだ!って。