本アルバムがこれまでの作品とテイストが大きく異なるのは、サンプリングによる引用が少ないこと。笑える要素であった「他の文脈」がほとんど存在せず、過剰な(音像として3Dな)エフェクトもない。Orbとしてシンプルなつくり。Alex Patersonは今こういう音が好きなんだな、ここに辿り着いたんだなということが良く分かります。時はめぐりJimmy Cauty(元KLF)が正式に参加していること、アルバム名(「二」千「三」年のもじり)や曲名「Orb is」~「Now Here」もそれを表していませんか?国内版のライナーには全く触れられていませんが、Orbはダブもアンビエントもエレクトロニカも、もっと色んなものを要素として持っています。このアルバムを聞いた方が、Orbをきっかけにたくさんの音楽を楽しむようになりますように。