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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
他に類を見ない長編SF,
By 粁 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: バイオ・プログラム―宇宙英雄ローダン・シリーズ〈330〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
1961年にドイツで初巻が発売された週刊ペースの長編SFの日本語訳です。 複数の作家によるリレー小説という形式で40年以上も破綻する事無く続いている小説は、他に類を見ません。 各々の作家の個性を生かしながら物語全体の流れを破綻させないようにするため、あらすじを作るプロット 作家チームを置き、そこで作られるプロットを基に各々の作家が肉付けをし、物語を完成させる方式を採用 したのが功を奏しているのでしょう。 原書のドイツ語版は現在2000巻(日本語版の1000巻に相当する)を突破し、なおも続いています。 残念ながら日本語版は翻訳が追いつかず、今日現在で330巻(ドイツ語版の660巻)までしか翻訳されていません。 とは言え、300巻を超えているのは相当な物量で、初めての方には「全部読むのはつらい。」と思われる人も多いかと思います。 でも大丈夫、ストーリーの流れが25巻あるいは50巻単位で一纏まりになっていて途中からでも読み始められる工夫がされているからです。(この一纏まりはサイクルと呼ばれています) 例えば、1〜25巻は「第三勢力サイクル」、26〜50巻は「アルコン帝国サイクル」など、サイクル単位でストーリーが一段落するので、興味のある方は途中からでも読んでみてはいかがでしょう。 翻訳体制に関して当初は、故・松谷健二氏ひとりで翻訳されていましたが、現在では数名のスタッフによる翻訳で月に1巻(ドイツ語版の2巻分)が発売されるようになりました。 最初の頃の巻は約40年前に執筆されたものなので現在の感覚からすると古くさい感があるかもしれませんが、それはそれでまた一興ではないでしょうか。 恒星間航行をする宇宙船の通信用スクリーンが、スイッチを入れてから明るくなるまで時間がかかる場面などを見ると、その当時の実際のテレビもそんな感じだったんだなぁと、執筆された当時の生活感をかいま見る事が出来たりします。 長く続いている小説だけに、いろいろな楽しみ方があると思いますので変な垣根を作らずに気軽に読んでみてはいかがでしょう。325巻より新たなサイクルに突入しキリもいいところなので読み始めるチャンスかも。 ただ、私にとって残念な事は、「日本語版が私の生きている間には完結しないだろう。」と言う事です。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
プロヴコナーの惑星プロヴ3に潜む敵を倒せ!好調ローダン・シリーズ第330巻。,
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レビュー対象商品: バイオ・プログラム―宇宙英雄ローダン・シリーズ〈330〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
レジスタンス種族の惑星に潜伏する敵工作員とテラナーの熾烈な戦いを描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第330巻。本国ドイツでの通算660巻目を飾る執筆者は新鋭と中堅を代表する二人の競演フランシスとエーヴェルスです。ここまでの作者別登場回数順位はダールトン138、フォルツ133、エーヴェルス104、マール94、クナイフェル57、シェール51、ブラント38、ヴルチェク22、フランシス16、ショルス4、シェパード3となります。ローダンはロクティン=パル率いるレジスタンス種族プロヴコナーと協力する為に旗艦《マルコ・ポーロ》で銀河中枢部の暗黒星雲を目指す。『バイオ・プログラム』H.G.フランシス著:ローダン一行が到着したプロヴコナーの居住惑星プロヴ3で殺人事件が起きる。本編ではグッキー、ラス・ツバイにプロヴコナーの刑事が加わり謎を秘めたSF殺人ミステリー劇を演じます。恐怖の反物質爆弾とラール人の非人道的な陰謀に慄然たる思いが込み上げます。『ブーメラン作戦』H.G.エーヴェルス著:過去に二百の太陽の星に追放された危険な物理学者ホシュトラ教授は密かにラール人のSVE艦に対抗する兵器を開発しポスビの中央プラズマの承認を受ける。彼は太陽系帝国を無視し独断でラール人に立ち向かって行くが・・・・。本編ではラール人の恐るべきテクノロジーを見せつけられる展開が待っており、ローダンの留守を預かる国家元帥ブルは強気に笑って見せますが心中の重圧と苦悩がひしひしと伝わって来ます。 本巻の翻訳者、五十嵐洋氏のあとがきは「ヘトソンの告知者は何故ローダンを銀河系第一ヘトランに選んだのか?」という疑問に合理的な持論を開陳されています。「人類は狡猾さ、抜け目のなさという武器で遥かに優勢な敵を退けて来た」というブリーの勇気が湧く言葉を信じてテラナーの反撃を待ちたいと思います。
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