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「大人は悪いことをしたから悲しい思いをしてあたりまえだけど、子供達はなんにもしていないんだから素敵な場所に行ったに違いない。」
と幼いなりに理由をつけて考えていたのでした。
この本には、子供達の失踪の史実あり、それが伝説になり、それを下敷きにして童話になったと書かれています。
事件発生当時のハーメルンの市の様子、政治の状態。
伝説が変化していく際の市の状況や市民達の心理状態。
また、変化させていく人達の身分や目的などが細かく説明されていて、とても興味深く読みました。
さて、私が幼いころ感じていたことの答えも載っていました。
「大人の世界で営まれるこうした醜悪な所業の責任をとらされるのは、しばしばいとけない子供たちである。」
「素敵な場所に行ったのではない」
と、伝説を伝えてきた人々ははわかっていたのですね。
真実が内包されているため、この伝説は今日も印象深く世界的に有名になったのだとも語られています。
伝説の根拠になった資料や、各研究者の資料などを引用し、現在わかっている事を書いてある本です。
私は歴史は詳しくないのですが、丁寧な解説ですのでスラスラと面白く読みました。
歴史、伝説に興味をお持ちの方におすすめです。
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