ハーマンミラーのモダン・デザインは多くの人々の心をとらえて離さないが、著者もまた、紛れもなくその魅力に取り付かれた一人であった。著者は1940年代はじめにまで遡るハーマンミラーとの出会いを述懐し、また多くのプロダクトデザイン、ル・コルビュジエやF・L・ライトの建築デザイン、あるいはクランブルックのようなデザイン学校やノールのようなほかのブランドとの比較や独自の視点による分析を通じて、彼が長年にわたって影響を受け、また自身デザイナーとして目標としてきたハーマンミラーの傑出したデザインを饒舌に語り続ける。巻末の年表は、「ミッドセンチュリー」というキーワードに凝集されているその魅力の理解を深めるうえでも有益だろう。
ですます調の文体の軽やかさもあるのだろう、著者の語り口は齢90を超える人のものとは思えないほど瑞々しいし、また内容も、多少の加筆訂正が加えられているとはいえ、1970年代の雑誌の連載が元になっているとは思えないほど新鮮である。長年埃をかぶっていた原稿の意義を認め、新たな命を吹き込んだ関係者の見識と努力もあわせて評価したい。本書を一読すると、再発見されるべき原稿がきっとほかにも多々あるはずだという気分にさせられる。(暮沢剛巳)
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筆者が作家というわけではないので
序文で本人も断りを入れているように、題名に比べて
内容があっちこっちに脱線している感は否めませんが
リアルタイムでデザイナーに触れていない世代にとっては、
彼らの息吹が感じられる良書だと思います。
ぜひ雑誌などでモダン家具や建築に興味を持った人は
読んでみてはいかがでしょうか。
きっと読後に彼らの作品に出会った時
『あぁ、ああいう時代背景の中、こういう思いでこの作品を作ったんだなぁ~』など、
人によって思いはさまざまでしょうが
もっと違った観点から作品を眺められる事と思います。
思います。
この本を読んでいて面白かったのは、いかにこのハーマンミラー社が現在のデザイン界に
多くの影響を与えているということです。デザインに対するそれぞれのデザイナーの思いや、
デザインを取り巻いた環境なども知ることができ充実した内容と言えると思います。
デザインの入門書といえるぐらいの易しく、軽やかな文体で語られているためサックと読めます。
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