ウエスファンなら必ず持っているべきitemです。
このVol.2がリリースされる前のアルバムSmokin' at the Half Note(云わばVol.1ですが、ここでも仮にVol.1と呼びます)は収録5曲のうちHalf Noteでのライブは最初の2曲のみで、残りの3曲はバンゲルダースタジオでのスタジオ録音です。
Vol.1に収録されなかったHalf Noteでのライブ演奏はアルバムWillow Weep for Meに収録されましたが(7曲)クラウス・オガーマン指揮編曲のビッグバンドが何曲かにオーバーダビングされました。
クラウス・オガーマンの編曲は美しく私は好きですが、ウエスファンであれば誰しもオーバーダビングの無い、オリジナル録音を聞きたいとの希望を強く持っていたはずです。
このVol.2はVol.1の2曲とWillow Weep for Meの7曲を合わせ、計9曲を一枚のCDにまとめたものですが、
ファンの希望に応え、Willow Weep for Meでのビッグバンドのオーバーダビングが消されオリジナル録音に変えて1988年にリリースされました。
これによりHalf Noteでのライブ9曲をオリジナル録音で通して聴けるようになりました(それでもまだ編集が一部に施されていて完全なオリジナルではないようです)。
司会者の声も一部収録され臨場感あふれるジャズクラブでの興奮がダイレクトに伝わってきます。
この興奮はVol.1とWillow Weep for Meの2枚をまとめ聞きしても決して得られません。
ビッグバンドのオーバーダビングはスモールコンボの音の薄さを補強するためと推測していましたが、オーバーダビングのないVol.2を聞くと音が薄いことなど全くなく逆にウェスのドライブ感がさらに強く迫ってきます。
録音から二十数年を経て本来の形でHalf Noteのライブ盤がリリースされやっとジャズ界の積年の未解決問題がひとつ解決されました。
過去のコマーシャリズム優先の歪みを是正すると新しい需要が生ずることをレコード会社は早く気付いて他の未解決問題も一日も早く解決してほしいものです。
尚、Vol.1はバンゲルダースタジオでのスタジオ録音3曲を聴くものと割り切ればよいでしょう。