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ハーフ・ザ・スカイ――彼女たちが世界の希望に変わるまで
 
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ハーフ・ザ・スカイ――彼女たちが世界の希望に変わるまで [単行本(ソフトカバー)]

ニコラス D クリストフ , シェリル ウーダン , Nicholas D. Kristof , Sheryl WuDunn , 藤原 志帆子 (解説) , 北村 陽子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

【1億人の女性が消えた。】売られる少女、焼かれる妻、見捨てられる母・・・私たちの時代にはびこる驚愕の「不正義」の真実と、あきらめない人々の強さと美しさ、そして希望を描いた全米ベストセラー。

今日も、同じ空の下のどこかで、女性であるがゆえに奪われている命がある。人身売買、名誉殺人、医療不足による妊産婦の死亡など、その実態は想像を絶する。衝撃を受けたニューヨークタイムズ記者の二人(著者)は、各国を取材する傍ら、自ら少女たちの救出に乗り出す。そこで目にしたものとは――。「現代における最大の不正義」の現実と、決してあきらめない人々の強さと美しさ、そして大きな希望を描いた本書は、米国での発売以来ベストセラーとなり、圧倒的な賛辞と共感、そして変革への行動を巻き起こしている。ピュリッツァー賞受賞の著者が、失われた命への慟哭と人類への祈りを込めて記した渾身の力作。

「もう傍観してはいられない。この本は、私たちが最も必要としていることをしてくれた」――ジョージ・クルーニー(俳優、映画監督)

「決してあきらめない女性たちの力。読者一人ひとりにインスピレーションを与え、世界中で正義を求めて闘う人たちのモデルになる」――アンジェリーナ・ジョリー(女優、UNHCR親善大使)

「日本は、しばしば海外から連れて来られる女性の人身売買の最終目的地となる。…(中略)…著者ニコラスとシェリルは、女性や少女の人権を守り、エンパワーすることによって、社会全体が、ひいては世界が大きく改善するということを反論の余地もないほど証明してくれる。これは決して私たち日本人一人ひとりにとって無縁の話ではない」――藤原志帆子(ポラリスプロジェクト、「解説」より)

内容(「BOOK」データベースより)

売られる少女、焼かれる妻、見捨てられる母…私たちの時代にはびこる驚愕の「不正義」の真実と、あきらめない人々の強さと美しさ、そして希望を描いた全米ベストセラー。現代最大の「不正義」と変化と再生の物語。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 392ページ
  • 出版社: 英治出版 (2010/10/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4862760864
  • ISBN-13: 978-4862760869
  • 発売日: 2010/10/13
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 「女性が空の半分を支えている」(P297)は毛沢東の言葉だそうですが、人類の約半数である女性が、女性であるがゆえに売られ、誘拐され、殴られ、犯され、焼かれ、殺されている、という生々しい実態を387ページにわたって告発しています。しかし、そこは、「暴君の男性と被害者の女性のいる、白黒はっきりした場所ではない。むしろ、男性も女性も抑圧的な社会習慣を信奉することがある、混沌とした世界」(P115)という、難しさも横たわっています。
 こうした厳しいなかにあって、抑圧的な状況を改善すべく立ち上がった行動力と勇気を持つ女性の多くは、教育の重要性を訴えています。少女や女性の教育を受ける権利を守ることで一人ひとりの能力を開発し、望まないあるいは予定外の妊娠を防ぎ次世代を育み、暴力と搾取の連鎖を断ち切る希望が見えます。それには、学校という場所の確保と提供にとどまらず、ケーブルテレビを通じての啓蒙活動やマイクロファイナンスを通じて豊になっていくロールモデルが身近にいることも効果的とも述べられています。加えて、ある特定の環境や幸運に恵まれた一部の少女や女性だけではなく、途上国の村々にまで支援を広く届けることも極めて重要です。
 同じ空の下で生きている女性が、その人らしい生き方を自分の選択できるようにするために、自分に何ができるのか……その課題について考える素晴らしい機会を与えてくれた一冊です。
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
人身売買を始め、途上国の女性を取り巻く、女性であるが故の数々の過酷な現実を本書は克明に描いています。文字通り想像を絶するストーリーの連続を前に(また、随所随所に載せられている現地の生々しい写真も相俟って)、最早言葉に出来ない衝撃を受け、その余りの悲惨さから思わず途方に暮れてしまいます。しかし、本書はその絶望だけには終わりません。寧ろ、だからこそ、「生き生きした一〇代の少女を、売春宿の奴隷から、成功したビジネスウーマンに変える」女性のエンパワーメントが今何よりも求められていると言えます。勿論、その変化のうねりを引き起こすには、私達の出来る事は限られているものの、たとえそれがどんなに小さなインパクトでも、「歴史的運動の一翼を担うか、それとも、傍観者でいるか」がまさに一人一人に問われているのです。更には、解説の中で、ポラリスプロジェクト日本事務所の藤原さんが指摘されている通り、この女性への暴力を巡る問題は何も対岸の火事では済まされず、日本国内にもあちこちに巣食っている、ごく身近な問題としてもっと捉える必要があるはずです。本書が謳う、女性が輝くこれからの新たな時代への希望を願って止みません。最後に、このような良質な社会派の本を世に出されている英治出版さん、一読者として陰ながら応援しています。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 私はどこか人道支援やボランティアという言葉に胡散臭さ、偽善的な香りを感じていて、あまり好きではなかったのだが、この本を読んで、その考え方の誤りに気付いた。そういった類のものに、自分勝手に「胡散臭い」とラベルを貼るのは真摯な態度ではない。そうではなくて、一口に人道支援といっても、雲泥の差があり、その差こそに注目すべきだったと。「ソマリランドに産科病院を建てた女性」、「インドの下層カーストで虐待に負けずギャングに報復をする女性」、「マイクロクレジットの取組みをあくまでその地域の人々の主体性を通じて一歩一歩実現しようとしている女性」等など、この本に描かれた様々なヒロイン、ヒーローたちは、現実に格闘しながらも、着実に「本物」を追求していっている。

 本を読み始めると、まず、世界のどこかで起こっている理不尽な暴力に圧倒される。自分の無知やこの日本でのうのうと暮らしていることにある種の罪悪感を感じる。しかし、そこを気付かせることがこの本の狙いではないと思う。段々と読み進めていくうちに、先に書いた、「本物」を追求する人々の生きざまをひしひしと感じ、自らの生きざまに対する内省を促される。「本物を追求する人々」は本書の中で語られている人物だけではない。ほかならぬ、著者の徹底的にリアリティを追求する姿勢にも、その「本物感」が漂っているのだ。ひたすらに、その本物感を突き付けてくるがゆえに、最後のメッセージが響くのであろう。

 世界の現実を知りたい、というだけなら他の本でもいいかもしれない。そうでなく、現実と格闘し、本物を追求する人々を通じ、「自分は本当にこのままで良いのだろうか?」という問いかけを得るためには、この本はとても良い示唆を与えてくれる。

 どこかの偉い人が、以前自分が出した本と似たりよったりのコンテンツをちょっと体裁を変えて出版して印税ガッポリ稼いでいる一方で、こういう「自らの魂を削ってインクにして書いたような」本もあるのである。どうせ読むなら、こういう本を読みたいと思う。
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