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ハーバーマス (〈1冊でわかる〉シリーズ)
 
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ハーバーマス (〈1冊でわかる〉シリーズ) [単行本]

ジェームズ・ゴードン・フィンリースン , 村岡 晋一
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

「近代」とは何か? 言語、道徳、倫理、政治、法は現代社会においてどのような地位を占めているのか? 1980年代から今日までハーバーマスが築き上げてきた「大きな理論」を見わたして明快に解説する。

登録情報

  • 単行本: 222ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/10/24)
  • ISBN-10: 4000268929
  • ISBN-13: 978-4000268929
  • 発売日: 2007/10/24
  • 商品の寸法: 18 x 12.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 古本屋A トップ1000レビュアー
形式:単行本
広汎で難解なハーバーマスの理論を端的に見事に説明している名著。翻訳も平易で滞りが無いのが良いが、原文を見ていないが、たぶん、著者がかなり頭の良い人で、明快な文章なのでしょう。「コミュニケイション的行為の理論」と「事実性と妥当性」というハーバーマスの後期に属する代表作に著されている理論を平易に紹介している。結果、ドイツ観念論やマルクス主義の色彩の濃かった時代の書物は、デビュー作を除くと殆ど言及が無いほどに圧縮されている。しかし、今となれば、上記二作でハーバーマスの理論は代表されているのだから、過渡的な著作をスキップしても傷にはならないと思う。本書を読むと、一応、ハーバーマスの理論のバックボーンははっきりとする。ハーバーマスの著作を読んだ人は勿論、これから読む人にも良いとおもう。英米系の人たちの解説書には、非常に良いものがあって、有効性という観点からは、残念だが本邦や欧州大陸系の解説書は、大分遅れをとっていると思う。本書の解説を書いている人が、本書の内容にやや否定的な感想を持っているが、私には、その部分こそが、自分も含めて考え直さねばならない点だと思う。本書の著者フィンリースンは、ハーバーマスの著作の要点が何処にあるかをしっかり押さえ、それを説明するためには、ハーバーマスの著述の順序や、時によっては纏め方さえにも沿わずに説明を展開する。結果、その解説は、フィンリースンその人の言葉で語ることが出来ており、まさにcommunicativeである。日本の解説者は、往々にして、踏み外しを恐れて、原典の著述に拘りすぎ、却って未消化の論述となる。そして、その解説書の目的を多義的に考えすぎ、議論が散漫、内容も散漫になってしまう。が、本書は良く出来た英米の解説書の典型で、ここで何を示そうかをしっかり意識して、その目的に沿って論述が組織されている。ハーバーマスが討議を三つのタイプに分けたとして解説するフィンリースンの説明に、本書の解説者は異を唱えているが、たしかに原典では、フィンリースンの説明は少しずれている気もするが、「内容的」に、フィンリースンの述べていることで、間違いだとは私は思わない。このように、細かいことに拘りすぎ、却って良い結果を生まないのは、哲学の解説書だけでなく、日本文学の解説(キーンのそれが秀逸)もしかりであり、実業界では、衛生管理の規準がHACCPに取られ、より優れていると称していた「日本流」はスタンダードにはなれず、CPAを簿記一級より易しいと侮っているうちに、それが国際的な基準になってしまう。知の集約、纏め方が、どこか間違っていないだろうか。単に国際化の政治力のせいだけではないと思う。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Utah
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 “パブリック・スフィア”を提唱した、まだご存命のドイツの哲学者。本書を読んでEU統合を推進した方であることも知りました。今の時代に最も必要なことを言っている方だと思います。本書は、問題意識を持っている人でないと難解かもしれませんが、とても助かる本だと思います。さすが岩波!

小生の印象に残った点は以下です。
・話をするということは、相手の規範(Norms)を承認することでもある。相手と規範が異なる場合にも、「なぜ?」と聞いていくことがコミュニケーション。(妥当性要求)
 A:「煙草、今吸うのやめてくれませんか?」
 B:「なぜですか?」
 A:「ちょうどやめたばかりで、近くで吸われると苦しいので」
 B:「なるほど。わかりました。」
 (相手の規範の理由がわかって、納得!)
 自分に従わせる道具としての言葉の利用は、コミュニケーションではない。
・コミュニケーションが社会の最大の吸着力。
・討議には、3種ある。誠意のレベル:美、「べき」のレベル:道徳、真理のレベル:理論
・規範とは、「正しさ」の判断基準であり、原則「0」か「1」。道徳がこの範疇。倫理とは、「善さ」の計量基準であり、数直線のよう。価値観(Values)がこの範疇。
・すべての利害関係者が話し合って決めたことが、規範。法は、この民主的な吸い上げプロセスが無いと、長持ちしない。
・ドイツの憲法も占領軍が作ってくれたもの。東ドイツとの統合の際に、時間をかけて議論し、民主的に決めなおすことを進めたかったが、コール首相は拙速で統合し、せっかくの機会を逃した。
・民族にこだわるナショナリズムは、多文化の現代にあっていない。
・金と権力のシステムが、対話の生活圏を植民地化してしまっている。
・多国籍企業のように資本主義が国境を越えている以上、国レベルでその暴走を制御するのは難しくなった。国を超えて協力する必要がある。EUはその手始め。(まだ民主プロセスができてないが)
・リベラルとは小さな政府/個人の人権尊重。
 共和主義とは、Socialとしての集合知/全体に期待するもの。
 どちらが優位ということはなく、相補的なもの。
・システムは道具、それに対してメタなレベルで議論していくことが大事。
・対話を重んじる「近代」のプロジェクトは終わっていない。

ドイツの政治にも影響力を発揮しているハーバーマスの地道な活動に敬意を表します。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
タイトル通り、非常にわかりやすい入門本です。また同じ入門本の中岡 成文氏の同名書と重点が少し違うので、入門者にとって両方を読むとわかりやすいでしょう。ハーバーマスの主張は時として拡散してしまい、分かりにくいところもありますが、人間社会の成り立ち、これからのあるべき姿の展望など示唆に富んでいるのでもっと議論の対象になってよい思想家であることを理解するのによい本です。
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