「モーリー、君はどこへいっても一人ぼっちか?!」そんなことを叫んでしまいそうになる日米ハーフのモーリー・ロバートソン。
誰も「勉強し過ぎだよ!」と止めてあげる人間がいなかったのか、
日米の有名な大学に七つも合格した挙句、入ってみたのがハーバード。根っこが真面目な上に頭が回り過ぎるため、学生らしく学生をやれず、次第に創作活動へと傾倒していく・・・。
おそらくは頭の中身がオリジナリティに溢れ過ぎ、彼と近い世界観を持てる人は滅多にいない。だからモーリーはどこへいっても一人ぼっちなのだが、それは彼自身の独創性、キャラクターの「うまみ」の証明であるはずだ。
見え過ぎる人間、感じ過ぎる人間、鋭敏なセンスを持っている人間が世間でまっとうに生きていくのはきっとつらい。でもモーリーは世間並みの「まっとう」なんて望まずに生き延びる。「自分のほうがまっとうなのだ」と。それでも多分つらいのだが、モーリーはキノコのようにわしわしと、生き延びるのだ。