★例えば「アントシアニン類」の冒頭は、
このように書かれています。
アントシアニン類は、花および赤、青、黒色をした果実に
見られる色素です。植物内ではヒドロキシル化した
2−フェニルベンゾピリリウムもしくはフラビリウム塩の
配糖体の形で存在しています。アントシアニン類のアグリコンは、
アントシアニジン類として知られています。
アントシアニン類の色は、その化学構造が大きな影響を
及ぼしています。アントシアニン類の基本骨格のB環の
糖につながる水酸基やメトキシ基の数が増えていくにつれて、
可視吸収スペクトルの最大吸収波長がより波長の長いものへと
移っていき、色がオレンジ色から青色に変化していきます
(Mazza and Miniati 1993)。
そのためメタノール性の溶液中では、
シアニジンはオレンジがかった赤色に、
デルフィニジンは青色を帯びた赤色に変わります。
フラボン類の補助色素、キレート化を生じさせる金属元素や
芳香族アシル置換基の存在が、アントシアニン類に青みを帯びさせる
ことになるのです(Cseke and Kaufman 1999)。
★『第3章 ポリフェノール類』には他に
「タンニン類」「フラボノイド類」があります。つまり、
“まず構造で分類し→構造活性相関で詳しく説明する”という
天然物としては正統派タイプの本です。
Referencesがしっかりしているので、問題は無いのですが、
この本“だけ”読んでも薬理的な事は、ほとんど分かりません。
裏が取りたい方は、+αの勉強が必要です。
プロが“プロになりたい人”向けに書いた様に感じました。
(「訳者あとがき」に、この本の趣旨が書いてあり、実際そんな感じのようです)
↑上記の様な説明のされ方が苦にならない方にはオススメです。