メイク、被り物による怪物的なルックスとキャッチーな音楽性で話題のヘヴィ・ロック・バンドの日本デビュー作(地元フィンランドでは通算3作目)。
この手のバンドでまず頭に思い浮かぶのはキッスだが、音楽自体はキッスというより、アリス・クーパーに近い。そこに北欧のバンドならではのメロディックな感性〜ヨーロッパやトリートに通じる〜が加わっているという印象を受けた。
バンドの中心人物であるMr.Lordiのヴォーカルはレミーとかロブ・ゾンビに通じるだみ声で、好き嫌いが分かれると思う。そういう意味では歌メロこそキャッチーとは言え、キッスほどの大衆性、普遍性はない。
曲に関してはパワー・バラードの5を除いてはほとんど似たようなテンポだが、キャッチーで力強い歌メロを軸に飽きの来ない曲作りがなされており、只者ではないと思わせる。1年後も愛聴してるかは微妙だが…
現時点では曲作りの才能で聴かせており、バックの演奏なんかもシンプルでゲスト・ミュージシャンの方が光っている感も無きにしも非ずだが、その分、伸びる余地、将来性も感じさせるし、気が早いけど、次作にも期待したい。
日本盤のボーナスDVDはライヴ、ビデオ・クリップなど、充実した内容だ。オーディオ・コメンタリーのメンバー自身の発言も楽しめる。