2008年のRhythm & Romanceがとても良かったSmooth Jazz MasterのKenny Gであったが、
うーん、なんというか、今作では前作ほどの積極さと艶っぽさはあまり感じされなかった。
どちらかというとEasy Listening的になりすぎているというか、1980年代後期から1990年代初めの
Kennyの音楽を知っている身としては、こんなもんで良いの?と感じた次第。
Kenny GがR&Bタッチスムースジャズに戻ってきた!というコンセプトでつくられた作品であると思うが、
なんか全体的にKennyがノっていないというか、メロディラインをなぞっているだけの演奏に感じてしまう。
確かに25年も一緒にやっているProducer Walter Afanasieffは信頼おける人であるというのは納得できるが、
そろそろWalterのArrangementも時代遅れかもしれないとも感じている。今作ではアレンジの荒っぽさだけが目立ち
全体的な完成度はファンの方には申し訳ないが低い。それにKennyはこのようなEasy Listening的な音楽だけの
Saxophonistではないはずである。なぜなら8曲目のG-Walkin'を聴いてみて欲しい。軽やかにステップを踏むような
Sopranoの生き生きして美しいこと(特に後半のアドリブパート)。彼は環境に左右されやすいアーティストであると
思うので僕としては心機一転が必要でないかと思う。そろそろWalterではなくMichael Broeningのような若手Producerと
組んでも良いのではないか。Groovyな魅力が加われば更にSopranoも音に輝きを増すように感じるからだ。