74年発表の2nd。前作同様にマイク自身の多重録音を基本に作られた作品だが、アシストとしてトム・ニューマンのクレジット、そして合唱隊と弦楽の指揮者としてデヴィッド・ベットフォードのクレジットがあり、本作でマイクの初期から中期の役者が揃った格好になっている。アナログ時代の片面に一曲ずつ・・・というか一曲をPart.1&2と分けて収録した初期のマイクのベーシックなスタイルを踏襲したものであるが、『チューブラー・ベルズ』と比べると幾分牧歌的な雰囲気になった印象だ。前作同様にアコースティック楽器が中心となっているが、シンセが全面に出る場面も多くあり、また東洋的な旋律が登場するのも本作の特徴かもしれない。全体的なアレンジはややシンプルになった印象があり、前作にあったオドロオドロしさが薄らいだ。楽器の音は特に生々しくなり、迫力のあるエレクトリック・ギターと合唱隊はかなりの聞き物だと思う。後半の重圧なユニゾン・サウンドも迫力満点。初期3枚の2〜3枚目は『チューブラーベルズ』の焼き直しと考える人もいるが、そのどれもが味わい深い。本作は特にメロディの優しさが傑出している。もちろん『チューブラーベルズ』よりインパクトでは勝ることはないが、出来の良い兄弟のような作品として楽しむべきかと思う。