『エコノミスト』誌曰く、ハンバーガーは二十世紀アメリカの略史、ですか。言い得て妙ですね。
今や全世界を席巻するハンバーガーですが、訳者が後書きで触れているとおり、本書ではアメリカの事情を中心に、記述がなされています。ところどころ、どこかユーモラスな皮肉を交えた文章で、ハンバーガーを通して見た、アメリカの文化史を楽しく学べると思います。基本的には、ハンバーガー文化を否定している立場ではないと思われる著者ですが、ハンバーガーの生産が地球規模に及ぼす影響については、しっかりと批判を盛り込んではいます。わずか170ページ程度の厚さなので、いささかもの足りなさはありますが、時間を無駄にせずに理解を得られるのも、ハンバーガー本には相応しいのでしょうか?
今や日本でマクドナルドの名を知らない者は無いかと思われますが、ハンバーガーの起源を知れる機会はあまりないかと思いますので、興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか?