みんなが知ってる怪物の生まれやその後の経過をはっきりさせる小説です。
私の中での「読者への挑戦モノ」です(つまり、結果や物語の終点はある程度分かって、あるいはバラしているのにも係わらず読ませようとココロミテイル作品を勝手な私のジャンル分けとして「読者への挑戦モノ」としています)。
で、これがダメです。
だってレクター博士は子供の頃からスーパーマンなのです。
だから、何故あんな人間が生まれてしまったか?という問いにはあまり答えてくれません。一応戦争の為、あるいは幼くして死んだ妹の為、になってますが、それだけではどうしても納得できませんでした、私は。
多分「映画」にする為にハンニバル・レクターに殺される悪役だな、コイツ。とか、「映画」にする為に出てきたな、美人の日本人の未亡人『紫』、とか。そんな、本に集中したいのに、私だって、レクターの話し楽しみたいのに、頭の中の「ツッコミ小人」が黙っててくれません。黙らせる事ができないくらいストーリーとしてはっきり言えば「陳腐」なんです。
ストーリーが「陳腐」なのに、キャラだけ立ってても辛い。
が私の個人的感想です。
いままでのレクターモノは面白かったのに、「映画」も「本」も(映画「ハンニバル」より本「ハンニバル」の方が良いです、結末も、説得力も)今回は残念。
謎は謎のままが良かったのか?