前作「Lock On!!」では、インパクトの強いサウンドに合わせるかのように、ボーカルラインがパーカッシブな印象でしたが、本作ではさらにパワーアップしたキャッチーなラインになっていて、どの曲も実に耳になじみやすい秀作ぞろいですね。
1曲目の「ハンティングサマー」は、ベースのKOGAのスパンキーなスラップや、ギターのTOMO-ZOのメロディアスなソロからカッティングを含めた多彩なバッキングにいたる縦横無尽なプレイに、デジロックならではのギミックなど、このバンドの魅力が満載のタイトルチューンで、ドラマの主題歌に使われていてもおかしくないほどの高いクオリティです。「L.I.B」は歪みを前面に押し出したハードなサウンドで、ボーカルのエフェクト処理も効果的です。ベースがワーミーを使ったりと、細部に渡って聴き込みたくなるアレンジですね。「虹」はオーケストラサウンドを盛り込んだロックバラードですが、ギター1本の弾き語りでも充分に通用するほどの完成度の高い楽曲で、思わずアンプラグドバージョンを切望したくなりました。
どの曲もキメやユニゾンなどを盛り込んで完成度が高いのですが、全編を通して感じたのはボーカルのArmmyの声の芯の強さですね。以前にKOGAが所属していたThe Pink☆Pandaからのファンだったので、このバンドの結成当初は、ボーカルのレンジに対して多少の違和感を感じていましたが、パワフルな前作に続く本作での見事なパフォーマンスで、それは完全に払拭されました。
4人のメンバーのいずれもが、Gacharic Spinという存在に必要不可欠な個性を発揮している秀作だと思います。自信を持ってオススメ出来る1枚ですね。