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居場所を失った主人公のユニが、職場であるバーの常連である
フェイスという男性に拾われ(るかたちになり)
居を共にする。
どうして二人が一緒に住まなければいけないのか、という背景に
ユニとフェイスが、スタイルこそ違うものの
人生のどこか歪んだものを戻そうともがいているという事実が
冷静に綴られていて興味深い。
最後の章はフェイスの目から見た構成になっていて
ユニ目線との書き分けが実に見事だと感じた。
どうしようもないユニとフェイスではあるが
文体にも、作者からの愛着がにじみ出ている。
あとがきを見ればよく分かります。
質の高い作品となっている。
一般社会のしがらみから逃れるように、
そして目をそらし続けられるように、
肉体を極限まで酷使する二人。
その熱病に犯されたような日常の中で
それでも目に入ってきてしまう細々とした事物の描写が
一瞬の閃光のように記憶に残る。
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