メジャーのコロンビアを離れて自分達のスタジオで、自分達のアイデンティティーを再確認しながら制作した結果がこの充実したアルバム楽曲群に現れている。
そもそも皆さんのswitchfootに対するイメージはどんな感じなのだろうか?バラードで良い曲が多いアイドルpopバンド、グランジの風味を効かしたギターバンド、歌詞がなんとも説教的なクリスチャンバンド、サーフミュージック的楽曲を得意とするアメリカンバンド・・・
結局全てが当てはまるその雑食性こそがこのバンドの本質だと私は思う。
日本では国内盤が残念ながら出ていないが
1997年: The Legend of Chin
1999年: New Way to Be Human
2000年: Learning to Breathe
とその1stから3rdまでのその楽曲のバラエティさは、メジャーデビューした2003年: The Beautiful Letdownから2006年: Oh! Gravityまでで徐々に減退していき彼ら本来の雑食性を奪う形になってしまったのではないか、と素人ながら考えてしまう。だからこそ今回のアルバムは本人達も心から楽しんでいるように感じてしまう。もちろんThe Beautiful Letdownも素晴らしいアルバムだし、このアルバムのお陰で彼らが本国アメリカで人気を勝ち得たのも事実だろう。しかし、アーティストとしての自尊心がメジャーテイストに徐々に染まっていく自分達を許せなかったのもまた事実だろう。
だからこそ Hello Hurricaneは彼らの再出発を祝う最高のアルバムとして評価できるだろう。
Needle And Haystack Life の持つ力強さはまさにアルバムの最初を飾るに相応しい。
Mess Of Me は某CMで取り上げられていたロックソング。i want to get back the rest my life と歌い上げる彼らの最高の薬はロックだろう。
Your Love Is A Song は、彼らが得意とするロックバラードの佳作。メロディがいつもながら美しい。
The Sound [John M. Perkins' Blues] はなんかイントロが不穏な感じで、The Musicを彷彿させる。
Enough To Let Me Go は1st,2ndに感じられた海をこよなく愛するフォアマン印の名曲。これを聴いて私は彼らが帰ってきたなと感じた。
Free の壮大さが今の彼らにあって昔の彼らに足らなかった部分だろう。だが私はあまりこの楽曲は好きではない。
Hello Hurricaneはライナーにも書かれているが、ハリケーンをメタファーにして人々を勇気付ける楽曲。you`re not enoughだそうだ。
Always はストリングスを塗した彼らの得意とするスローナンバー。ハレルヤというフレーズを入れる辺りがどうなんだろう?日本でイマイチ受けない遠因になるのだろうか??
Bullet Soul のリフはどこかで聴いたことあるような、ないようなそんな感じのロックソング。
Yet も海を感じる。ちょいと歌い方がボノっぽいと思うのは俺だけだろうか?
Sing It Out はあまり日本人受けしないだろう楽曲。私は好きだが。
Red Eyesは本編最後を飾るに相応しい壮大なミディアムテンポの楽曲。
そして!!!!ボートラは、verveのlucky man!以外でしたが聴いてみるとなかなかどうしてよい感じですよ。でもやっぱリチャードと比較しちゃいますよね…
今年そろそろ新しいアルバム「Vice Verses 」が出ますが、果たして国内盤が出るのか?それが心配ですね。