2012,5,4 ヒップホップグループ、ビースティーボーイズの創設メンバーアダムヤウクが癌のためニューヨークで死去、47歳(AP通信)
数年前から悪性耳下腺炎を患っていたそうだがあっさりと亡くなってしまった。もっとニュースで大きく取り上げられてもよいのに、と個人的に感じました。なのでいてもたってもいられず…私にとって一番お気に入りの一枚についてレビューを書くことが彼への追悼と思ってPCにむかってみました。
発売は12年前です。デビュー時のやんちゃ坊主のキャラは実はフェイクであり…ビースティーボーイズのメンバーは結構インテリで楽器もきちんと演奏できたりとミュージシャンとしてもまっとうな人物たちなのでは??という彼らの正体がこの作品あたりからはっきり見え始めたようです。
実際インタビューにおいてもメリハリはあるがきちんとしたことも喋るようにもなっておりこの頃から撮影された姿は大学教員??みたいな面構えであったりとリスナーを微妙に困惑させてくれるのです。
全23曲、サンプリングと生演奏、3MCによるラップの掛け合い、ロックもジャズもファンクもラテンも独自の解釈でスクラッチされるのだ。そしてこの作品は過去の4枚のアルバムからの成長の跡もうかがえる。まさに”大人も聴けるビースティーボーイズ”といったところであろう。やんちゃでお馬鹿な部分もかろうじて残しつつもあっと言わせるようなニューヨーカーらしいセンスの良さ。お洒落でカッコいい…それに尽きる。
♪M-14、15のインストナンバー「Song for junior」から「I don't know」の流れが大好き。12年前からずっと私の中ではヘビーローテーションなのです。M-14はゆるいラテンジャズなんだけど、彼らの生演奏とサンプリングを併せた曲。このセンスは…やばい。
アダムヤウクが亡くなったので今後ビースティーボーイズとしての作品はもう事実上聴くことはできないであろう。とても残念だ。しかし聴くたびに発見も多い。まだまだ私の耳は彼らのセンスに追いついていけてないようです。
ダライラマに傾倒しチベット独立支援のコンサートなんかも企画したアダムヤウク。そんな彼がインタビューで話した印象的な発言を思い出しました。
「人間ってのは常に覚醒を求めている生き物なんだよね」、そうその通り!
サンキューMCA