去年秋、"モーニング娘。"を卒業した高橋愛が10年と67日、今春.卒業する新垣里沙はそれを凌ぐ10年と138日という前人未踏かつ今後将来破られる事は無いだろうキャリアを収め、彼女らふたりはアイドル史に残る大記録を打ち立てた。
DVD『ハロプロTIME.vol.4』に収録された愛ガキ韓国旅行は、その高橋愛の卒業直前に二人だけの想い出づくりの旅であり、韓国通で知られる新垣里沙プロデュースによる高橋愛の10年間をねぎらう"おもてなし"の旅であった。
卒業を明後日にひかえ何とも慌ただしい強行スケジュールではあるが、10年間を駆け抜けて来たこのふたりは、停まれと言われたってすぐには停まれないのだろう。長年連れ添ってきた姉妹のような二人だけに、もし立ち止まってしまったら、泣き出してしまいかねないことをよく知っているからなのかも知れない。
だからロッテワールドでのシークエンスでは、童心に戻った二人のはしゃぎっぷりは、微笑ましくもある反面、見ていてせつなくなってくる。
卒業を明日に控えジェットコースターに二人で乗るシーンは、そうした意図で撮られたのかどうか知るよしも無いが、まさに山あり谷ありだったこの10年間を暗喩しているかの様な気がしてならない。
トッポギの店での会食後、36分あたりから始まる彼女ら5期の10年間を振り返る思い出話にはシンミリとさせられた。ここで明かされた新垣の母親とのエピソードには胸が熱くなってしまった。
お互いアイコンタクトで以心伝心できるほどに分かり合った"愛ガキ"二人の絆の強さがこの回想を通してよくわかり、感動を呼ぶ。
しかしシンミリばかりじゃモー娘。らしくないのであって、やはり高橋は天然に天真爛漫なところがある。
ロッテワールドのお化け屋敷にとどろいた高橋の絶叫は、それ自体が最凶の人間アトラクションと化している。すぐそばであんなにギャーキャー叫ばれたら、お化けよりそっちの方がよっぽど怖い(笑)
番組では紹介しきれなかった未公開シーンがこのDVDにはたっぷり収録されていて"愛ガキ"のうるわしい絆が堪能できる。ファンは必見だろう。韓国の風俗やグルメ情報も満載だ。
それにしても新垣里沙が今が旬とばかり輝き華やいでいる。モー娘。加入当時まだあどけない12歳だったあの"お豆ちゃん"が、"いい女"になったものだと惚れ惚れされられた。その新垣里沙も第7代目リーダーの責務を果たし、次世代にモー娘。の看板を託しこの春はれて卒業を迎える。
"モーニング娘。"とは、ひとりの少女が大人の女に成長する"物語"なのだと、あらためて感無量。