『ハレム』のCDがリリースされた時、このDVDに収録されているいくつかのプロモーションビデオがレコード店で流されていたのを見ていましたので、あまり目新しいものを最初から期待してはいなかったのですが、ここまで目新しさを感じないとは、正直思いませんでした。
中東の絢爛豪華な衣装と装飾、まばゆい調度、踊り戯れるなまめかしい男女、渡る乾いた風、抜ける空の色、舞い飛ぶ花びら、そういった耽美な世界と映像に満ち溢れたDVDです。
・・・が、逆に言えば、そういった映像ばかりが繰り返され、ただサラが衣装や場所を替えて出てきているだけという感があり、どの映像をどの歌のバックに流しても同じじゃないの?と思わずにはいられませんでした。
この歌にはこの映像や設定やシュチュエーションを、といった創造性をちゃんと考えて作ってるのかしら?
という感じです。
(ラストの『Time to say goodbye』に至っては、『It's beautiful day』や『Beautiful』の映像を所々に使い回して間をもたせているという体たらく・・・)
とにかくサラの美声と彼女の美意識に支えられた耽美な映像世界を楽しみたい!という方は買って後悔はしないと思いますが、歌ごとの趣向をちゃんと凝らしたクリエイティブな完成度をも求めている方にはお勧めできませんね(-_-;)
いつものようにあの長髪を背中いっぱいに垂らしたサラの同じ映像が、歌だけ変えて延々と続いている、というような錯覚に陥りそうになります。
『エデン』『ラ・ルーナ』『ハレム』と、過去彼女のCDがリリースされる度にその完成度の高さと声の美しさに感激を覚えてきましたが、このDVDにはほとんどそういったものを感じず、ちょっと拍子抜けです。
一方で、やはりサラの真骨頂はCDであり『声』だということを改めて実感させてくれたDVDでもありました。