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ハル・ノートを書いた男―日米開戦外交と「雪」作戦 (文春新書)
 
 

ハル・ノートを書いた男―日米開戦外交と「雪」作戦 (文春新書) (新書)

須藤 真志 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「ハル・ノート」──それはいかなる経緯で作成されたのか。ソ連内務省パブロフの工作という新事実が明かす日米開戦の残された謎


内容(「BOOK」データベースより)

日米両国は、なぜあのような苛烈な戦争を戦わねばならなかったのか。「真珠湾」に至る日米交渉劇の幕間には、不可解な謎がいまだに数多く潜んでいる。「ソ連が独ソ戦を有利に戦うため日米開戦を策した」とするソ連謀略説も、そんな真偽定かならぬ風説の一つであった。ところが、ここに、その風説を意外な史実に変える新たな証言者が現れた!―日米交渉の経緯を縦糸に、若きKGB工作員の野望を横糸に、独自の視点で編まれた開戦外交史のドラマ。

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1999/02)
  • ISBN-10: 4166600281
  • ISBN-13: 978-4166600281
  • 発売日: 1999/02
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 64,538位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 3.0 力作ではあるが…, 2005/7/12
 須藤教授のこの著作は力作であるが、非常に残念な作品でもある。
KGB将校・パブロフの証言をそのまま検証せずにそのまま掲載してしまった点がこの本の本質かもしれない。
 須藤教授が書くのを躊躇ったニューディーラーとKGBスパイの親密さは、ジョン・コールマン博士の著作「真珠湾 日本を騙した惡魔」を示すまでも無く日本語の著作でも多數あるので参考にされたい。
 雪計画とは何ぞや、と、初心入門的な著書としては十分読み応えはあるが、研究用には読みが浅いといえるかもしれない。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 Venona公開後の白々しい虚偽資料, 2009/1/12
 1995年公開のヴェノナ文書は、ハリーデクスターホワイトが「Jurist」「Lawyer」「Richard」という隠名を持つソ連のスパイであったことを証明した。

 著者の須藤眞志氏は、スタンフォード大学とジョージワシントン大学の客員教授の歴任という華々しい経歴の持つ歴史学者だから、95年のヴェノナ文書の公開を知らなかったとは考えにくい。

 また須藤氏はこの本の198ページに「近衛のブレーン集団として作られた昭和研究会も、日本の国家的膨張を理論づけようとしていた」と書いている。昭和研究会の中心人物は、他でもないゾルゲ機関に所属していた朝日新聞社出身のソ連スパイ尾崎秀実であった。尾崎が支那事変の拡大を煽動し我が国を南進させ対米英戦争へ誘導しようとしていた証拠は、尾崎秀実著作集に満載されている。さらに昭和研究会それ自体がコミンテルン35年テーゼの影響をもろに受けた赤化組織であった。
 
 ヴェノナ文書を無視し、昭和研究会に言及しながら、パブロフの見え透いた虚偽証言を批判することなく、日米開戦ソ連謀略説を否定する須藤眞志氏は、一体いかなる思想を持つ学者なのであろうか。
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18 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ハル・ノートとは何だったのか?−−ソ連の工作は、日米開戦に何処まで影響を与えたか?, 2006/12/23
By 西岡昌紀 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
 1995年11月21日(火)、毎日新聞(朝刊)は、その一面で世界的スクープを報じた。それは、日米開戦の切っ掛けと成ったハル・ノートの作成に、ソ連の工作が有ったとする記事で、それに依れば、日米開戦の直前、ソ連情報部は、ハル・ノートを書いたアメリカ財務省の特別補佐官ハリー・デクスター・ホワイト(1892−1948)にワシントンで、ソ連工作員ヴィタリー・パヴロフらを接触させ、アメリカの対日政策をソ連に有利な物とすべく、アメリカの対日要求を、強硬な物に誘導したと言ふ。同年、NHKも、特別番組でこの事を取り上げたが、本書の著者、須藤眞志氏は、そのNHKの番組制作に加はった政治学者である。
 本書における著者の分析を要約すると、この「雪作戦」と名付けられたソ連のホワイトへの工作は、確かに、ハル・ノートの作成に大きな影響を与え、結果的に日米開戦を促す一因と成ったが、ソ連が意図した事と、ハル・ノートの実際の内容には解離が有り、ハル・ノートの内容が、全て、ソ連情報部の工作の産物であったとする解釈は、正しくないと言ふ事である。ハル・ノートについて言へば、恐らくその通りなのだろう。ただし、当時のルーズヴェルト政権についての著者の記述は好意的すぎるし、分析が表層的である。そして、逆に、松岡外相などに対しては、否定的記述が過剰である。−−貴重な本だが、掘り下げが浅く、バランスを欠いて居る。この本だけで日米開戦への流れを理解する事が、出来無い事は明らかである。

(西岡昌紀・内科医/「A級戦犯」と呼ばれた人々が、処刑された日に)
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