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ハリネズミと狐――『戦争と平和』の歴史哲学 (岩波文庫)
 
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ハリネズミと狐――『戦争と平和』の歴史哲学 (岩波文庫) [文庫]

バーリン , 河合 秀和
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

古い詩句に「狐はたくさんのことを知っているが、ハリネズミはでかいことを1つだけ知っている」という1行がある。この句の真意はともかく、芸術家や思想家をこの2つのタイプに大別してみると興味ぶかい。さて、ロシアの文豪トルストイは、というと……。『戦争と平和』を素材にトルストイの歴史観を探り、天才の思想的源流に迫る。

登録情報

  • 文庫: 159ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1997/4/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 400336841X
  • ISBN-13: 978-4003368411
  • 発売日: 1997/4/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
バーリンが冒頭で述べるハリネズミと狐が象徴するものを、訳者は次のように解説しています。
ハリネズミが象徴するのは、「人間の求める多様な価値は何らかの最高価値のもと調和した一つの体系を成していると信じる」一元主義であり、狐は、「人はただ一つの価値によって生きるものではなく、少くともいくつかの基本的な価値はそれぞれに独立しており、他の価値にたいして上下の関係や目的−手段の関係に封じ込められるものではない」とする多元主義を象徴しています。
そしてバーリンは、政治思想史においては、特に「18世紀の啓蒙主義思想が一元主義を代表しているがために、近代の思想史はハリネズミにたいする狐の反逆の歴史であった」と総括します
本書は、ナポレオンの死(1821)とロシア革命(1917)の間に、ロシアの支配層の一人として人生を送ったトルストイ(1828-1910)が、本質は狐でありながらハリネズミになろうとした存在だったことを「戦争と平和」の分析によって明らかにすることを目的としています。
そのため「戦争と平和」を読んでなくて、トルストイ自体にも興味がない人には無縁の本でしょう。幸い私は読んでいたので、色々な疑問が解けました。
「戦争と平和」は読んでいないが、バーリンの自由主義思想を知りたい人は「ある思想史家の回想」(みすず書房)がお勧めです。同書には「ハリネズミと狐」の他、有名な「消極的自由と積極的自由」のバーリンによる簡単な説明もあります。
同書も河合秀和氏の明晰な翻訳ですが、インタビューなので一層分かりやすく、バーリンの入門書としては最適だと思います。
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27 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この書物は一応トルストイの戦争観を中心に述べたものだが、ペダンティック歴史家が書いたものとして、いかにも堅苦しい。英国の歴史家は物事を素直に、語ることをしない。この書物はその典型例である。いろいろのことを語るが、結局何を主張したいのかわからなくなって終わってしまう。
 ハリネズミと狐を対比して、それぞれの作家を割り振るが、分かったようで分からない。翻訳ももとの文体が込み入っているので、訳者も適当に端折って訳している。それ相応の扱いと思われる。
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