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詩歌の才の無いわたしには、他の方の詩歌をリフレインして悲しみを堪えることしかできません。
この著作は「ハラスが死んだあと、あんまり悲嘆にくれているのを見かねて・・『それならいっそその思い出を全部書いてしまわれたらいかがですか』とすすめ」られて書いたものであると「あとがき」にあります。
そして「私はこの文章が、犬を失った飼主の感傷以外の何物でもないことを承知している。だが、それが最も愛した相手であったとき、その死に人と犬との差があろうかと開き直る気持ちも私にはある。人は愛した者のためにしか悼むことはできはしない、とも思うのだ。」(「いないという事」)ともあります。
そのような著者の思いが全編に漲って(散文ではありますが)この著作は詩歌の響をともなうものともなっています。
今特に、この著作を読むことはわたしにとっての大きな慰めです。
それにしても著者のハラスに対する深い愛情が胸を打ちます。
人間と同じように犬には犬の一生があって、人生(犬生?)があり、人間もそれを尊重して家族として暮らしてゆければいいなぁと思いました。
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