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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
評価が難しい。読める人間とそうでない人間に分かれると思う。,
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レビュー対象商品: ハムレット・シンドローム (ガガガ文庫) (文庫)
評価が難しい作品。この作品がどういう作品か、その内容はといえば、説明書きにある説明でほぼ尽くされている。そして、あとは、それを主題とした変奏曲だと言える。そういう意味では、ミステリ、或いはライトノベルといった分類には属さない。敢えて言えば、幻想小説とか、メタミステリといったカテゴリだろう。個人的には、あまりこの種のメタな世界はあまり好みではないが、この文章は読み易い文章だったと思う。 この作品は、作者によるあとがきによれば、久生十蘭作の「刺客」、「ハムレット」の翻案だと言う。そちらの作品(も同じ作者の他の作品を読んでいないので、どの程度までが、作者である樺山三英の創った世界なのか、あるいは久生十蘭の世界なのかが判断出来ない。ついでに言えば、ハムレット自体読んだことが無いので、この作品の一番の核となる部分に対する理解が無いのがつらい。そちらを目にしてからならば、また違った見方が出来るかもしれない。 また、内容的になぜこの作品をライトノベルのレーベルであるガガガ文庫で出したのかが最大の謎だろう。どちらかというと、ちくま文庫とか、そちら側の作品だと思うが。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
美麗なる《迷宮世界》。,
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レビュー対象商品: ハムレット・シンドローム (ガガガ文庫) (文庫)
2009年に発表された、新鋭作家《樺山三英》氏による、ライトノベルの傑作です。でも、内容的には《スペキュラティヴ・フィクション/思弁小説》、または《メタ幻想文学》という呼び方が似合うような、文学的な香り高い傑作に仕上がっています。作品のテーマは、一言でいえば《迷宮世界》。冒頭から謎で始まる物語は、末尾もまた謎のままで終わります。思弁的な寓意小説としては、《どこから生まれて来たのか?死んだ後どこへ行くのか?それすらも分からないまま、人間社会という名の共同幻想の中で生きて行かざるをえない、人間存在そのものが抱える、本質的な不条理》が、非常に木目の細かい、美麗な文体によって描き出されています。設定や手法は全く異なりますが、ロブ=グリエの名作『迷路のなかで』を連想させる傑作です。こういう本格的なスペキュラティヴ・フィクションを書く若手が現れたことは、SFファンとしては非常に嬉しいです。また、これだけ本格的なスペキュラティヴ・フィクションが、ライトノベルというジャンルの中から現れたことも、非常に興味深いです。オールドSFファンとしては、樺山三英氏の今後の活躍が楽しみです。良いです。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
かなりいいですね,
By レオ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ハムレット・シンドローム (ガガガ文庫) (文庫)
時間を越えて名前とか運命が連鎖していって、ある瞬間にぶつ切れる。 自分じゃない自分になりたくて演じた 違う誰かも自分の延長。 その誰かも自分自身だということで、 自分ってものを見失いそうな心地に。 だから自分って存在への意識がバラバラに崩壊 しかけたところに、玉子→オムレツ→オムレットな 言葉遊びが飛び込んできて、自分を取り戻せましたすごい 爆笑しました。 言葉の力に呑み込まれそうで危険な魅力を感じた物語です。
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