あるプロ野球選手が、球団とモメて首になり、もつ鍋屋を始めた。
言ってしまうと、ただそれだけの本である。
しかし、それがメチャクチャ面白い。
本を開くと、のっけからクソ、ブス等々、悪態罵倒のオンパレード。
自分を首にした球団を容赦なく切り捨て、
かつてのチームメイトや監督、そしてライバルたちに愛のある容赦ないツッコミを入れまくる。
なかでも秀逸だったのが、欄外の注釈欄。
本文に登場した選手などに対する筆者の短い寸評が入れられているのだが、
なんとも言えない毒に満ち溢れている。
まさか、現在大リーグで活躍するS投手がそんな性格だったとは…。
筆者に毒づかれた選手の顔を思い浮かべて、爆笑してしまった。
本書を球界暴露本として扱うのは、著者にとって不本意なことかもしれない。
しかし、個人的にはアニータ・アルバラートの『愛のローテーション』、
愛甲猛の『球界の野良犬』に匹敵する面白さだった。
プロ野球の内幕、とくに選手の知られざる素顔を見てみたい方は、ぜひ本書を手にとってみるといいだろう。