歴史と美術とウィーンの街ガイドが、見事に融合していて、写真、図版も多く、コスパのよさにビックリ。読み応えもあって、マリア・テレジアやエリザベートといった歴史のヒロインから、ハプスブルク家の音楽好き、植物好き、馬好きの皇帝たちなど、トリビアな知識が文中に潜んでいて、ひきこまれる。ウィーンの街の史跡巡りのガイド役が、ハプスブルク家の人々といった気分。それにしてもハプスブルク家の人々は、案外人間くさくて、親近感すら感じる。ウィーン美術史美術館の名画、クリムトの名画で有名なベルデベーレ宮殿、シェーンブルン宮殿など、多彩な項目で、ハプスブルク家の帝都の楽しみ方を指南してくれる。巻頭では、池田理代子氏の対談や、中野京子氏の随筆など、人選もいい。ちなみにツレは、このシリーズのメディチ家ものにはまっている。