その昔LP時代には、1枚のアルバムに収められる楽曲は必ず12曲と相場が決まっていた。
この「ハナダイロ」も同じで、最終曲は「12.語り継ぐこと」である。それぞれが自分の思い
を語り継いでいくことが宣言され、このアルバムは終わる。
・・・と、終わったはずのCDから音が流れ出す。ヒロシマの原爆で焼け死んだ少女の歌、
「13.死んだ女の子」である。
トルコの反体制詩人が詞に、外山雄三が作曲した曲。かつて学生運動はなやかなりし頃には、
うたごえ喫茶で良く歌われたものという。
(当時、芸大の学生で○○派に属していた坂本キョージュも、この歌をうたったのだろうか?)
外山雄三は日本を代表する指揮者の一人で作曲家。数多くのオーケストラの常任指揮者、
音楽監督を歴任し、今もN響の正指揮者。
作曲家としての代表作に、やはりヒロシマを扱った交響曲「炎の歌」がある。
外山('31生まれ)から坂本('52)へ、そして元('79)へと受け継がれていきつつあるものを思う。
必聴。