当時、業務用で人気の高かったSNKの格闘アクションゲームの移植作です。移植としては後発で、ゲーム性の移植度はほぼ完璧です。キャラパターンが削られておらず、キャラの大きさも入力のタイミングも業務用と変わらないので、ゲームセンターでプレイした感覚と同じように遊べました。
演出面ではハードの仕様上、背景の多重スクロール、ギース面での襖の拡大処理、ライン移動時のキャラのスムーズな拡縮などがカット(前後ラインでキャラの大きさを書き換えて再現)、ライフゲージの表示がBG面に重ねられていないなどの差異が認められます。また前作の「2」の移植された時に比べると、ロード時間がかなり短縮されましたが、やはり相当待たされます。
ただ、PCエンジンが発売されたのが87年、この作品がリリースされたのが93年でMVSが業務用として最前線でバリバリ稼働していたことを考えると、その性能差でこの(ゲーム性の)移植度には驚かされました。まあそれを実現するために、アーケードカードなる増設メモリを購入しなければならないのは痛いと思いますが、あの頃の家庭用ゲーム機で業務用の完全移植を手に入れるためには仕方なかったのかもしれません。SFC版もプレイしましたが、プレイ感覚のあまりの違いにかなりガッカリしました。
その後のさらに複雑化した2D格闘ゲームや3D格闘ゲームに乗り切れなかった、いま30代のおじさんの僕には、学生の頃に最もやりこんだ思い出の格闘ゲームです。