90年代〜世紀末〜ミレニアムにわたり一世を風靡した女子的には、笑えて共感できて無軌道さに憧れでも痛々しくもある、エポックなコミックです。シゲカヨは90年代生まれの代表キャラと言っても過言ではないと思います。ハッピーマニアのヒットにより女性向けコミックジャンル(レディコミにあらず)はあの頃ポップなジャンルになってました。
単純に面白いコミックではあるんですが、1巻のシゲカヨと最終巻のシゲカヨの変化、そしてそこに至るまでの無軌道さ、なんとも言えない虚無感、カタルシス無きエンディング。作者たるモヨコたんこと安野先生が何ともいえない曖昧な時代の空気を読み取り、それとシンクロしているかのように思えます。が、一方で、今の若い女子が見たらどう見えるのか私にはいまいちよくわかりません。単なるバカに見えるんでしょうかシゲカヨは……どうなんでしょう。若い女子に是非読んで頂いて確かめて頂きたいです。
色んな意味でポスト岡崎京子として登場したモヨコたんこと安野先生の存在そのものがあの時代を象徴しているようにも思えますし、そんな安野先生がもう一人の時代の寵児である庵野監督と結婚したってことも不思議な巡り合わせというか。結婚が発表された当時はビッグニュースでした。
あとドラマ化された時、稲盛いずみ演じるシゲカヨが本物のシゲカヨとは似ても似つかない可愛いコンサバティブなOL化されていたのが興味深く、当時は原作のフリーターでプータローな女ではテレビには向かないと判断されたんでしょうけど……それじゃドラマ化する意味ないし。