恋愛依存症だがなかなか彼氏ができず失敗を繰り返す20代女の波瀾万丈の男遍歴をコミカルに描いた長編。その時々の恋愛感情が全てで、既婚者と不倫したり、婚約中なのに浮気したり、ダメ男に引っかかったり、好きな男に近づくために突然陶芸家に弟子入りしたりするなど、後先を考えない主人公の行動が笑える。
でも、結婚とか経済的な損得とか性的な欲望とかではなく、恋愛を純粋に追求するこういう刹那的な生き方に対する憧れっていうのは、多くの人が密かに持っているものだと思う。ただ問題は、恋愛感情は必ずしも長続きしないということだ。恋に恋する女、重田加代子にとっての「幸福」とは、一体何なのだろうか。