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5つ星のうち 5.0
コメディーとリアリティーの絶妙なバランス, 2009/5/2
レビュー対象商品: ハッピーフライト スタンダードクラス・エディション [DVD] (DVD)
予告編をみて、そそっかしい副操縦士とドジな新人キャビンアテンダントの巻き起こすコメディーと高をくくっていたが、予想外のリアルな描写に圧倒された。 序盤は予想どおり。機長への昇格試験の試験官が、威圧感バリバリの鬼教官とわかって、しどろもどろの応対をする副操縦士(田辺誠一)、これまた鬼チーフパーサーに注意されたにもかかわらず、女学生なみのミスを繰り返す新人CA(綾瀬はるか)。 序盤見所は、ドアを挟んでのグランドスタッフとCAの攻防戦。機内持ち込み範囲外の荷物を無理やりCA(吹石一恵)に押しつけて「とんずら」する。「ドア閉めてさっさと行ってね」「戻ってくるなよ」には笑った。「戻ってくると大変なことになる」のは後でわかる。 機内とうってかわって、整備、オペレーション・コントロールセンターOCC、管制官の描写は極めてリアルにみえる。正直、OCCの役割など知らなかった。 この映画のすごいところは、序盤の一見バラバラな伏線が、後のトラブルに上手く融合されている事、悪者をつくらなかった事、ドジをふんだ者に「名誉回復」の機会を与えている事(客室に出る事を禁じられた綾瀬が、デザートを機上で作り上げる)、シリアスな場面ではきちっとリアルにみえる対応を描いている事(序盤とはうってかわって田辺誠一の操縦の腕が上がっている)。 非常事態に飾ってある羽田空港の模型をOCCに運び込むのは、ベテランのオペレーション・ディレクター(岸部一徳)を生かす小道具としては、「あり」だと思う。 ところでこの映画の「敢闘賞」はだれだろう。私の一押しは、間違ったスーツケースを追いかけるグランドスタッフの田畑智子。 ラストのロマンス(の予感)は、監督から観客へのプレゼントだと思う。
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5つ星のうち 5.0
さぁ、肩の力を抜いて! Come Fly With Me!, 2009/6/1
レビュー対象商品: ハッピーフライト スタンダードクラス・エディション [DVD] (DVD)
たとえ確率を用いて説得されても、数百名の搭乗者が旅客機一機と運命を共にしているのは事実。作品を貫くテーマでもある『安全』の為に、いかに多くのプロ達が様々な部署で働いているのかが、大きな見所となっています。 観れば応援したくなる若手の奮闘振りもなかなかですが、軍配を上げるとするならば、やはりベテラン組でしょう。鬼と呼ばれる厳しいチーフパーサー(寺島しのぶ)や、口やかましいグランドマネージャー(田山涼成)、コンピューター苦手のオペレーションディレクター(岸部一徳)が、緊急時に見せる底力とプロ意識はさすがというしかありません。 「人は見かけによらない」は乗客のビジネスマンで実証済みですが、威圧感バリバリの機長も最初の印象程ではなく...。案外、温厚なユル〜イ教官の方が、厳しい面を持ち合わせているのかも。 だからこそ、人間はおもしろいのです。 たかが飛行機、されど飛行機。『空の旅』は何故か心が浮き立つような、非日常の世界。そして、それを表舞台で、影で、支えている現実。絶妙のブレンドで魅せてくれるエンターテインメントは、理屈抜きで思いっきり楽しむのが一番です。
20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
爽快な空の旅, 2009/7/14
レビュー対象商品: ハッピーフライト スタンダードクラス・エディション [DVD] (DVD)
好きなシナトラの歌が主題歌なので思い切って買うことにした。そしてもっと早く観るべきだったと思った。ひとつひとつの短い場面が実は全体の展開とすべて関連してくる構想。主役綾瀬はるか以下すべての俳優が主役となるようなチームワークの配慮。華やかなCAの本音の姿。整備士たちの期待にかける思い。乗客になったつもりで観ていくうちに物語は緊迫の公判へ盛り上がる。思わず胸を打つ場面は拍手を送りたい。そしてみごとなラストにさわやかな余韻が訪れる。 俳優たちも完全に全日空の職員と見まがう演技だ。 それにしても全日空はどの場面にもいやな面もあったかもしれないが、快い協力をしていると思う。おかげで実際に乗客になった気持で画面にのめりこむことが出来る。 監督は軽快な映画に見せて実はみごとに空港の機能を描いた重厚な映画にしている。 なお緊急着陸時前後のシーンはもう一工夫あってもよかった気がする。ともあれこうして書きながら Come fly with me を口ずさんでいる。
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