120年以上前(南北戦争よりちょっと昔)のアメリカで書かれた小説であり,ヘミングウェイも絶賛したことで知られるトウェインの名作。
アル中の父親から逃げ出したハックと奴隷支配から逃げ出したジムとが織りなす冒険の日々は,そのまま現代アメリカの児童虐待と黒人差別の問題に連なっているように読める。
これらの問題がアメリカの「陰」であるとすれば,彼らの求めた「自由」こそがアメリカの「光」(=デモクラシー)の源なのかも知れない。
冒険の末に彼らを待つ運命は,果たして救いのあるものと言えるか言えないか。
『ライ麦畑でつかまえて』などを読んでアメリカを感じられた方には,ぜひ,ハックの冒険もお読みいただきたい。大人が読んでこそ感じるものの多い作品だと思うので。