牛肉は赤味の薄切りで、脂身はないため、少し硬くぱさぱさした印象を感じます。味の特徴は、果実ペーストとりわけトマトの酸味がよく効いています。加えて、ドミグラスソースも入っており、ハッシュドビーフのソースの雰囲気があるカレーです。パッケージの写真の色合いに、こうした感じは出ていると思います。香辛料の風味も、まずまずです。
分析的に味わうと、物足りなさはあるのですが、さまざまな材料が混じって料理として考えると、ボリュームがありながらさっぱりして、辛いけれど舌に残らない、飽きない味わいに仕上がっています。
特筆すべきは、レトルトカレーにありがちな、牛脂、牛乳などの変質したような臭いがない点で、それだけでも選択する意味はあると思います。
これよりおいしいレトルトカレーはたくさんあるでしょう。しかし、この値段でこのレベルの商品は、まずないと思います。甲子園球場の名物カレーを作っている、日本で最初にルーを作ったメーカーの技術力でしょう。最近は百均カレーがばかり作っているようですが、300円台でこれなら、500円、800円なら、どんなカレーを作るのか楽しみです。