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7巻ではそれぞれが様々な想いを抱えて過ごす夏が丁寧に描かれている。
自分が生きる意味を考えるなんてなんて青くさいんだと笑われるかもしれないが、それはほんとうに長い旅をして探していくようなものだろう。誰にでも少しは経験のあることなのではないだろうか?
帰るべき場所があるから手ぶらで旅に出る事ができる。そのことを一番強く知っていたのも竹本くん自身だ。自分の甘えや弱さを全部認めようとした彼には考えさせられるものがある。
彼が「つきあたり」にたどりついたとき、わたしにまで広く明るい空が見えた気がした。
自分の中で自分と闘っていたはぐちゃん。見守られながらも、彼女が闘う場所は全てを自分で生み出さなければならないという過酷な場所。才能、責任、期待、そして「描きたいもの」。全てが彼女の中で渦巻く。
豊かな才能に恵まれながらも「描くべきもの」に知らぬ間にとらわれていたはぐちゃん。そこから「何か」を取り戻すまでの葛藤が痛いくらいに伝わってくる。
展開や設定は少々漫画的といっても、それを上回るリアルな厚みを持つ漫画。やはり花本先生をはじめとした大人の描き方がとても共感を持てる。人間は、どんなに好きな人と一緒にいても、欲しいものを手に入れても「寂しい」という気持ちを捨てることはできないのかもしれない。
そして真山や山田さんの不器用な想い、森田さんの想いもこれから動いていく予感がする夏の終わり・・・。
大切なものを想う気持ちがとてもせつないが、切実だ。
自分探しでひたすら走る竹本くん。その先で見た、死んだお父さんの幻。雨の終わり…
なんとなく胸がきゅんとなって、いつのまにか泣いてました。こんなスッキリした感動で涙をながせたのは久しぶりです。いや、漫画でははじめてかもしれません。
本当に、羽海野先生には素晴らしい漫画をありがとうと言いたいです。
もちろん相変わらずギャグも面白いです☆
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