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各々の登場人物たちはそれぞれ、悩みを抱えている。
叶わない恋だと知りながらある女性に恋焦がれる真山、そんな真山を想い続ける山田、自分の道を見いだせずに悩み続ける竹本、芸術家として大成する為の道を進むのか、穏やかな人生を選ぶのかで悩むはぐ、実の親以上にはぐの行く末を心配する花本教授、そして、我が道を驀進しながらも意外と繊細(?)な森田。
登場人物達の抱える悩みはどれもリアル。(森田は論外?)
キャラクターも違えば悩みも違う。登場人物たちの生き様に自分を重ね、いつの間にか、自分のことのように物語を追ってしまいます。
特に、就職活動で自分のやりたいことが見つからず、悩み続ける竹本に対して、自分のことのようにエールを送ってしまいます。
また、山田の痛いくらいに切ない片想いも共感できます。
切なくてほろ苦いけど、互いを思いやる仲間達の温かな関係には安心します。でも、その中に時折挟み込まれる強烈なギャグもまた、この作品の魅力。(六巻では、はぐと森田のパン作り対決には爆笑しました。)
森田によって生み出されるオバカでシュールなギャグの数々は抱腹絶倒モノ。六巻はそんな森田のオカシサがトコトン出ています。でも、それでいて、森田の優しさも出ています。
六巻に入って、新たな局面を迎えつつあるハチクロ。今後も羽海野ワールドから目が離せません!!
うまくいかない恋、見えてこない将来、自分との闘い。
エゴや嫉妬、自分の弱さ。
そういったことから逃げずにしっかりと向き合う登場人物ひとりひとりの姿には、考えさせられるものがある。
この漫画で優れているのは、竹本やはぐ、あゆ、真山や森田などはもちろん、花本教授や野宮など「おとな」なりの悩みを抱える人物にもスポットが当たる点である。
「芸大を舞台にした青春ストーリー」と片付けることはできない秀作だ。
個性豊かなキャラクターの心情を、思わず笑ってしまうようなタッチの楽しい日常をまじえて、深刻ぶらずに描ける作者がすごい。
女性誌掲載の漫画だが、男性にも強くオススメしたい。
そして周りの大人も自分探しを一種の通過儀式として扱っている。
そして、失踪届を出すわけでも親に連絡するわけでもなく、みんなで
温かく見守ってしまうのだ!はっはっは。いいなぁ青春。
通過儀式に意味があるかなんてのはどうでも良く、それを見守ってやる
事の大事さをこれでもかと見せてくれる。見事な大人目線。
野宮、山田編もあるのだが、ここで野宮はかなり冷静に一方的な恋愛の
自分勝手さを指摘する。極端に言えば、真山の為に身を退くことが
出来ない山田の身勝手さだ(とかいって真山も同様に身勝手なのだが)。
真山の理花に対する気持ちを理解しているのならば、万が一真山が理花
ではなく山田を選ぶ場面があったとして、山田は喜べないはずなのだ。
(実際そうした場面を突きつけない羽海野さんのセンスがまた好きだ。)
そういった、相手のことも考えないし、結果自分の事も大事にしない。
考えることを止めて自分の気持ちをぶつけるだけというのがいかに楽か。
この辺の大人目線もナカナカ。
あぁしょっぱい。しょっぱいぞ。身に覚えがないだろうか?
一人ひとりの心が鮮明に描かれていて、
自分がその現場に立ってる気がします。
私は、漫画だからって都合のいい... 続きを読む
自分探しに出る、竹本君。... 続きを読む
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