私は男性ですので、普段女性向けの漫画を読む事はありません。それは男性作家でもそうですが、女性作家の方が書く男性キャラクターというのは女性の願望が反映され過ぎていて登場人物に共感しにくいからです。でもこの作品に出てくる男性キャラクター達にはすんなりと感情移入が出来ました。
お話の主な舞台は美術大学での男性3人、女性2人の学生達の恋愛やそれぞれの将来への悩みなどですが、それを軸にして彼らを取り巻く人たちの人生も描かれていて巻を重ねていくごとに面白くなってくると思います。シリアスな場面だけではなく、コミカルな要素もたくさんありますね。
現在七巻まで読みましたが、全巻を通して感じるのは「人を好きになることの大切さと難しさ」でした。自分が本当に好きになった人でもその人が同じように自分を好きになってくれるとは限らない。当たり前の事かもしれませんが、誰もそういった経験があるのではないでしょうか。
出てくるキャラクターたちの行動原理に我欲(エゴ)があまりなく、何か行動を起こすときは必ず自分以外の誰かを思っての事が多いのも希少な作品だと思いました。
家族でも友達でも恋人でも、自分の大切な人のことを想って読んで欲しい作品ですね。