たまたまニュースで耳にした程度の内容である、蜂の大量死、失踪。
元々原因に興味があったから手にとってみたものの、内容は期待以上。
対象者は蜂、昆虫に興味がある人から食育に関心がある人・環境問題に興味がある人が読んだら楽しめると思う。
内容の前半はタイトルの通り、蜂がなぜ大量死してしまったのか、その原因と対策。
それには人自体は人に対してあたりまえだと思っている事柄が蜂に適用されていないということがおおよその原因だとわかる。
詳細な内容については是非一読してほしい。蜂蜜だけの問題ではなく食料品生産全般に当てはまる問題だから。
後半は蜂について、また、蜂蜜を作るためのもう一つの要素である花について。
前半はもちろん期待していたとおりだったのだけど、この後半の部分が期待以上の内容だった。
作品中の養蜂家もそうなのだけど私自身が”蜂”という存在を単なる一つの昆虫であり、人間とは違う物、生物として認識していなかったという事を認識させられた。
彼らは彼らで高度な社会を構成し、個々が考え、行動していることがわかる。
日常生活においては時には死に至らせるほどの毒をもった害虫にすぎない生き物だけれども、読了後には親しみすら覚えるかもしれない。
各々の役割を知ることで個性すら感じられるかもしれない。
蜂や花の関係について、またその進化の歴史は日常に見える花を見る楽しみも増やしてくれる気がする。