2007年6月に俳優業からの引退を表明した名優ポール・ニューマン。
彼のキャリアのきっかけとなったアメリカンニューシネマの代表的作品です。
日本国内では、空前のビリヤードブームを巻き起こした『ハスラー2』(マーティン・スコセッシ監督,トム・クルーズ共演)が有名ですが、1961年当時に敢えてモノクロで撮影された本作は、単にプロットとしての存在だけでなく、全く独立した作品として、キャスティング、カメラワーク、シナリオのいずれも秀逸であり、ロバート・ロッセン監督の実力を知らしめる作品に仕上がっています。
名作であるがゆえDVD化はこれまでも何度か行われていますが、この商品は、特典映像がかなり充実しており、ポール・ニューマンやパイパー・ローリーといった俳優本人がインタビューに答えているだけでなく、プールテクニックを指導した伝説のチャンピオンプレーヤー、ウィリー・モスコーニをはじめ、エディ・フェルソンやミネソタ・ファッツといった各キャラクターに関するエピソードも盛り込まれており、伏線をご存知の方は、永年の謎が解けるものと思われます。
個人的には、ビリヤードテクニックの解説に期待を寄せていたので、その点は多少消化不良で星4つとしました。
また、ポール・ニューマンを好きな方は『永遠のクール・ハンド』というタイトルで、彼のこれまでのキャリアをかなりのボリュームで見ることができますので、必見かも知れません。なかでも『エデンの東』のスクリーンテストで、故ジェームス・ディーンと共演するポール・ニューマンの映像が入っていたのは驚きでした。この映像だけも価格以上の価値があるものと思います。
既に本作品を見たことがある方でも、この特典映像にはきっと満足されることと思いますので、お勧めします。