東京での八年続いた愛人生活が終わりを迎え、雪降るふるさとに帰ったほたる。そこで彼女を待ち受けていたのは、変わらない川の流れと懐かしくも愛しい人々の優しさだった。失ったもの、忘れていた大切なものを彼女はゆっくりととりもどしていく――。特別で平凡な「癒し」を描いた静かな回復の物語。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
heart warming*,
By
レビュー対象商品: ハゴロモ (新潮文庫) (文庫)
こころがほっこり温かくなる・・・そんな物語です。8年間も続いた恋を失ってしまい、心がひどく傷ついている 主人公ほたる。 川が常に住人の側にある故郷でスローライフを送り、 色んなひとたちと触れ合って少しずつ彼女は元気を 取り戻していきます。 序盤は、恋を失ったこころの痛みや辛さ、空虚な感じが こちらにもひしひしと伝わってきて切なくなるけれど、 不思議な魅力をもった変わったひとたちと関わり、 良い関係を築き癒されていく彼女にこちらの心まで 癒されたような・・・そんな感じに変化していきます。 彼女が故郷で出逢うデジャヴを感じる男性、 彼がとても良い味を出していて素敵。 傷ついているひとが読んだなら、人生ってそんなに 悪いものじゃないかも・・・と思えるんじゃないかな。 そっとこころに寄り添ってくれるような作品です。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
澄んだ気持ち,
By
レビュー対象商品: ハゴロモ (単行本)
読んだあとにすごい澄んだ気持ちになりました。多分大人になってみんなが忘れてしまったり、あんまり大事にしないような気持ちをばななさんの本を 読むとそういう事の大事さがじわっと涌き出てきます。 自分の気持ちを大事にして生きてる人の書く文に元気づけられるといいますか。 川のそばの風景。 自分の大事にしてるもの。 人をいとおしいと思える気持ち。 何度読んでも切なくなります
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
言葉ができる不思議な力,
By
レビュー対象商品: ハゴロモ (単行本)
言葉に不思議な力が宿っていることを、すんなり信じさせてくれます。よしもとばななの物語はいつもそうだけど、この『ハゴロモ』も、8年の愛人生活を一方的に打ち切られ、ほぼ生活全面に渡る喪失から立ち直れずに主人公のほたるを通して、言葉の持つ不思議な力を深くそれと知れず実感させてくれます。ほたるにはミツルくんとの出逢いやるみちゃんとの再会や、そこから始まる奇跡的な出来事があって、ゆらゆらと浮上できたけれど、それは余りにも奇跡的過ぎて、まともに考えたら現実世界の人間には何の足しにも気休めにもならないくらいバカバカしい物語のはずなのに、言葉の持つ不思議な力がありったけ発揮されていて、現実世界にいる読み手にもちゃんと湧き上がる力をくれます。「私にもほたると塊??じような出来事が起きたら立ち直れる」とかいうような力じゃなくて、ちゃんと自分の心の力で動き出せるような湧き上がる静かな力。 ほたるが、奇跡的な出来事の助けを貰いながらも、「そして突然、わかった。」と大事なことには自分自身でひらめくように気づいたように、読み手にとってはこの物語が奇跡的な出来事となって、大事なことに自分の力で気づいてゆけるような物語です。言葉を愛していたはずなのに、いつの間にか言葉に悲観的に陥って抜け出そうともせずにいたけれど、言葉の持つそんな不思議な力を思い出させてくれて、ほんとうにすんなり信じさせてくれます。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|