我々と同じ普通の男女の恋愛を描いた作品では秀逸だと思います。スーパーマンが出るわけでなく、そんなヤツいないだろー的な人物もいない、まっとうな作品だと思います。だからこそこの作品には、切なさが詰まっているのです。その切なさを僕たちは理解できるのです。だってこの物語はひょっとすると自分に当てはまるかもしれない、という錯覚を引き起こすからです。その錯覚は男女問わずにあると思います。その錯覚は本当にそこら辺で見ることができるからです。だからこそ「普通」の男女は本作に惹かれるのです。ラストについては見解が分かれるところでしょうが、私には問題ないものでした。作品に自分を投影できるかどうか、で本作の評価は分かれるところでしょうが、30過ぎたら男女とも読んで損はしない、恋愛漫画の白眉だと思いますよ。